スマートドライブと損害保険ジャパン(損保ジャパン)は、MaaS(Mobility as a Service)の進展などを背景として、従来の自動車保険のような「モビリティにつく保険」から移動手段の多様化に対応する「ヒトにつくモビリティ保険・サービス」を検討・開発するために、業務提携契約を締結したことを公表した。
近年、MaaSやCASEに代表されるモビリティ産業の大きな変革により、「所有から使用へ」と、移動に対する価値観や行動の変化が加速しており、スマートドライブでは、移動に関するさまざまなデータを収集・解析し、業界・業種に関係なく、オープンにつながるプラットフォームをグローバルに展開しているほか、移動に関するデータを取得しやすいデバイスの開発やそれらデータの、社会における利活用やサービス開発を行ってきた。
一方、損保ジャパンでは、これまで一時的な自動車利用の補償ニーズに応える時間単位型自動車保険「乗るピタ!」を開発し、自動車の「所有から使用へ」という変化に対応してきたが、今後は自動車だけでなく自転車や公共交通機関など、あらゆる移動手段に対応する商品が必要になると予想されることから、カスタマーニーズや必要となるデジタル技術を検証してきた。
今回は、両社が、今後発展するさまざまな移動サービスの領域において、お互いの強みを掛け合わせることで、カスタマーの安心・安全・健康を実現したいという方針が合致したことから、業務提携契約にいたったと説明している。
今後は、スマートドライブの移動に関するさまざまなデータの利活用のノウハウと、損保ジャパンのカスタマーの移動手段別の事故やトラブルのデータなどを掛け合わせて、収集データの精度検証を進め、そのうえで、従来の自動車保険のような「モビリティにつく保険」だけでなく、カスタマーごとのリスクに応じた「ヒトにつくモビリティ保険・サービス」の開発を推進するほか、デジタルを活用した新たな顧客体験価値の向上を目指すと述べている。