日産とフォーアールエナジー、日本電動化アクション“ブルー・スイッチ”が「第6回ジャパン・レジリエンス・アワード(強靭化大賞)2020」の最優秀賞を受賞

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日産とフォーアールエナジー(以下、4R)は、3月17日、一般社団法人レジリエンスジャパン推進協議会主催の、「第6回ジャパン・レジリエンス・アワード(強靭化大賞)2020」において、日本電動化アクション“ブルー・スイッチ”での取り組みが、企業・産業部門で「最優秀賞」を受賞した。

 

「ジャパン・レジリエンス・アワード(強靭化大賞)」とは、次世代に向けたレジリエンス社会を構築するために全国各地で展開されている“強靭化(レジリエンス)”に関する先進的な活動を発掘、評価し、表彰する制度。

 

日産は、2018年5月より、電気自動車(以下EV)を活用し日本が抱える地球温暖化や災害対策等の課題を解決するための活動、日本電動化アクション“ブルー・スイッチ”に取り組んでいる。防災、エネルギーマネジメント、温暖化対策、観光、過疎化など様々な地域課題を、全国の自治体や企業と協力し、EVを活用して解決に向け取り組む活動で、特に、過去2年間、自然災害による停電件数は800万戸以上にも上っており、EV「リーフ」を非常用電源として活用するニーズは、年々高まっていると述べている。

 

日産では、“ブルー・スイッチ”の活動を通して、全国の自治体や企業へ「EVを活用した災害対策」について提案し、その結果、自助・共助・公助の向上による国土強靭化を図ることを目的に、これまで多くの自治体や企業と、「自治体所有のEV公用車、日産販売会社のEV試乗車、日産のEVカーシェア車両等を活用し、災害による停電発生時に避難所、福祉施設等に電力を供給する」という災害連携協定を締結。本年3月末までには、累計31の協定を締結する予定であると述べている。

 

また4Rは、レジリエンス性を高めることを目的に、「リーフ」の40kWh使用済電池を再利用した定置型蓄電池を開発したほか、EVに蓄えた電気も活用できるV2X(Vehicle-to-everything)機能付き新商品も開発して、活動を進化させている。再利用の定置型蓄電池は、昨年9月より、神奈川県内のセブン‐イレブン10店舗で、再生エネルギーによる電力調達の実証実験を行っており、V2Xについては、昨年12月にEVの電力も活用できるV2X機能付新モデルを株式会社 アイケイエスと共同開発して、2020年度中には販売を開始する予定と述べた。

 

今回の受賞は、日産の自治体・企業と連携したEV活用による災害支援の推進活動と、4RのV2X機能付き定置型蓄電池の開発などの活動が高く評価されたものであると説明している。なお日産は、「第6回ジャパン・レジリエンス・アワード(強靭化大賞)2020」において、唯一の自動車メーカーでの受賞となる。

 

 

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