DSオートモービル、ラージサルーン「DS 9」を発表

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DSオートモービルは、新型のラージサルーン「DS 9」を発表した。

 

今回発表された「DS 9」は、全長4.93m/全幅1.85m、690mmの大径ホイールを備えているほか、これまでセダンに使われたことがないロングホイールベースのEMP2(Efficient Modular Platform 2)の新バージョンとなるアーキテクチャを採用し、後部座席の広さを確保している。また、DSウイングと呼ばれるフロントフェイス、立体的でダイアモンドような輝きを演出するグリルデザインなど、DS Automobilesのデザインコードを踏襲し、ボンネット部分にはこれまでのDSの各モデルのインテリアにおいて使われていた“Clous de Paris”(クル・ド・パリ)文様のセイバーと呼ばれるクロームの装飾が初めてエクステリア部分にもあしらわれている。さらに、DSの原点である1955年のDSの由来を示すべく、「DS 9」のルーフ外縁部には円錐型フォルムが取り入れられ、当時のDSにあやかり、この円錐形の造形は、あらたにテールランプもに取り入れられている。

 

 

パワートレインでは、ターボチャージャー付PureTechガソリンエンジンと電気モーターを内包している新しいE-TENSEプラグインハイブリッドによって、225hpの出力を発揮するPHEVパワートレインを採用した。11.9kWhのバッテリーによって40kmから50km (WLTPモード)のゼロエミッション走行が可能となっている。

 

また、8速オートマチックトランスミッションを介する電気モーターは、最高出力80kW(110hp)、最大トルク320Nmを発揮し、静止状態から発進時まで、どのスピードレンジでも加速をブーストし、ゼロエミッションモードでも時速135kmまで加速が可能となっている。効率の最大化のために、始動時は、常にデフォルトがエレクトリックモードとなっており、ハイブリッドモードでは、その走行の状況に応じて100%電動走行か、100%のガソリンエンジン走行か、もしくは2つの動力をミックスさせての走行かが自動的に制御されるという。加えて、さらに、アクセルオフ時もしくは制動時にエネルギーを回収し、バッテリーに再充電する回生システムも搭載されている。

 

「DS9」のラインナップは、今後、最高出力250hpを発揮する前輪駆動PHEVモデル、最高出力360hpを発揮する4輪駆動PHEVモデルの、ふたつのE-TENSEで展開される。また、中国マーケットのローンチ時には前述の250hpのE-TENSE仕様が展開されるほか、単体で225hpを発揮するPure Techガソリンエンジン仕様も追加される予定となっている。すべてのモデルには8速オートマチックトランスミッションが組み合わされる。

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