[2020年春版] 新車で買える国産ディーゼルエンジン乗用車 一挙に紹介!

コラム・特集

高い燃費性能や力強いトルクなど、ガソリンエンジンとは異なる魅力を持つのがディーゼルエンジン。振動や騒音など、従来ディーゼルの弱点とされてきた部分も現在では大きく改善され、質感の面でも満足できるモデルが増えている。車両価格はガソリン車よりも若干高くなるが、ガソリンよりも安価な軽油が燃料のため、長く乗るなら経済性の面でも優位だ。

このディーゼルエンジン搭載モデルのラインアップが充実しているのは欧州車だが、国産車もマツダを中心に徐々に増えている。中でも現在人気のSUVでは、相性の良さから搭載が増えているのが目立つところ。燃費を気にしてハイブリッド車を選択するのももちろんアリだが、特に長距離ドライブが多いユーザーなら、ディーゼル車も最適な選択になるだろう。

ということで、今回は現在販売されているディーゼルエンジン搭載の国産ブランド車を一挙に紹介してみよう。

[トヨタ・ランドクルーザープラド]
高い悪路走破性を誇る本格4WDがランドクルーザープラド。現行モデルは4代目で、2009年の登場だから今年で10年目というロングセラーモデルだ。

現行モデルのデビュー時はガソリンエンジンのみのラインアップだったが、2015年、約7年ぶりにディーゼルエンジンが国内復活。搭載されたのは直列4気筒2.8Lの最新ディーゼルターボ「1GD-FTV」で、最高出力177ps、最大トルク450Nmを発揮する。燃費は11.8km/L(JC08モード)。

ディーゼル車の価格は422万9500円~546万2600円。5人乗りと7人乗りを選択することができるのもポイントといえるだろう。

なお「プラド」ではなく、上級の「ランドクルーザー(200系)」は海外ではディーゼルの設定があるものの、国内では4.6L・V8のガソリンエンジンのみの設定となっている。

高い悪路走破性を誇るランドクルーザープラド。ガソリンも選べるが、やはりディーゼルとの組み合わせがベストだ
プラドが搭載する「1GD-FTV」エンジン。世界トップレベルの最大熱効率44%を達成し、高い燃費性能を実現している。トヨタでは初めて尿素SCRシステムを採用し、EURO6にも対応している

[トヨタ・グランエース]
東京モーターショーでの初披露後、12月に正式発売となったラージクラスのミニバン。4列シート8人乗りの「G」と3列シート6人乗りの「プレミアム」の2グレードが設定されている。

ボディサイズは全長5300×全幅1970×全高1990mm。全長5mを超えるビッグサイズで、車両重量も約2.7tと相応に重い。これを走らせるにはトルクフルなディーゼルエンジンが最適というわけだ。

搭載するエンジンは、プラドと同じ2.8Lディーゼルターボの「1GD-FTV」。最高出力、最大トルクも同値だ。燃費性能は10.0km/L(WLTCモード)となっている。

価格は8人乗りの「G」が620万円、6人乗りの「プレミアム」が650万円。

東京モーターショーで注目を集めた新型フルサイズワゴン・グランエース。プラドと同型のエンジンを搭載する

 

[トヨタ・ハイラックス]

高い信頼性から世界で活躍するピックアップトラック。日本では一時販売を停止していたが、2017年に13年ぶりに復活した。

搭載するエンジンは直列4気筒2.4Lのディーゼルターボ「2GD-FTV」で、最高出力150ps、最大トルク400Nmを発揮。駆動方式はパートタイム式の4WDを採用する。

このGD型エンジンは従来のKD型に代わる最新エンジン。低回転域でも高トルクを発揮するとともに、高熱効率による優れた環境性能も実現しており、燃費は11.8km/L(JC08モード)を達成している。

ボディサイズは全長5335×全幅1855×全高1800mm。全長5mを超える大柄なボディということもあり車両重量は2tを超えるが、トルクフルなエンジンで力強い走りが楽しめる。

日本の道路環境ではちょっと大き過ぎるボディサイズや、1ナンバーのため車検が毎年必要になるなど手を出しにくい部分もあるが、何といっても正規販売される国産ブランドのピックアップトラックは、現在このハイラックスだけ。他では味わえない魅力に満ち溢れた1台だ。

価格は338万2500円~403万4800円。

13年ぶりに国内復活を遂げた「ハイラックス」。頑丈なラダーフレーム構造で、タフな走りも楽しめる
直列4気筒2.4Lディーゼルターボ2GD-FTV型を搭載。最高出力150PS(110kW)/3,400rpm、最大トルク40.8kgf・m(400N・m)/1,600~2,000rpmを発揮する
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