【ワンダー速報】フルモデルチェンジ!新型ハスラー見てきた!変わってないようで劇的進化!

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■6年ぶりのフルモデルチェンジ!新型ハスラーのエクステリアは正常進化

超キープコンセプトながらエッジが立ったデザインになり、5ドアのジムニーのような印象。

2019年の東京モーターショーにも新型ハスラーのプロトタイプが展示されていましたが、その時初めて見た際にも「これ新型?」と思うくらいのキープコンセプトのエクステリアに驚いたものです。

今回、二回目の対面となりましたが、その印象は少しずつ変わってきています。

ボディカラーの影響もあると思いますが、新型ハスラーはリアクォーターウィンドウが新設されてよりスクエアなボディになったので、ツートンカラーも相まってジムニー的な印象が強まった感があります。

ハスラーはもともと軽自動車ながらSUVルックなエクステリアデザインが支持されていましたが、新型はそれをさらに進化させた感じです。

先代ハスラーはボンネット先端やルーフ後端など、やや角が丸められた感じになっていましたが、新型ハスラーではよりエッジを効かせて、ボンネットも水平に厚みを持たせたマッチョな雰囲気になっています。

先代がやや女性的だったのに対して、新型は男性的になったとも言えます。

ジムニーは本格的な悪路走破性が魅力ですが、そこまで悪路を走らない人でもデザインが好きで購入を検討している人もいると思います。しかし、納期が長かったり2ドア故の使い勝手の悪さなどで断念した人も多いとそうです。

ジムニーの見た目が好きで検討している方には、4枚ドアのジムニーとしてハスラーを検討しても良いんじゃないかなと思います。

内装は確実にハスラーのほうが広く使いやすいですからね。

■内装は大幅進化!充実のインフォテイメントシステム

続いて、新型ハスラーの内装を見てみましょう。

インテリアは助手席側ダッシュボード・センターコンソール・メーターと丸型のフレームが3つ並んだデザインとなっています。

先代ハスラーも内装の質感は良かったですが、新型はさらに密度感も上がって遊び心もあるデザインが好印象でした。

インテリアは先代からガラリと変わって密度感が増し、質感も高くなった印象。

先代ハスラーではフロントベンチシートでしたが、新型では左右セパレートになって、中央部分はドリンクホルダーと物置きスペースになりました。たしかにこのほうが実用的ですね。

大きな9インチのナビ画面には360°ビューカメラも備わっていて、軽自動車でも装備面は結構充実していると感じました。

さらにメーター内にも4.2インチのカラーインフォメーションディスプレイが装備されており、タコメーターや四駆のモード表示などを切り替えて表示することができます。

4.2インチのカラーマルチインフォメーションディスプレイは表示できる情報も豊富。

ただし、スペーシアで採用されていたカラーヘッドアップディスプレイは無し。軽自動車でガラス投影式のヘッドアップディスプレイは衝撃的でしたが、今回の新型ハスラーには採用されませんでした。

それでもナビやカラー化されたマルチインフォメーションディスプレイのおかげで、インフォテイメントシステムはかなり充実している印象です。

■電動パーキングブレーキは非採用

個人的に残念だったのは、新型ハスラーでは電動パーキングブレーキも非採用で、足踏み式のパーキングブレーキだった点。

軽自動車でも日産デイズやeKワゴン、そしてホンダのN-WGNでは電動パーキングブレーキとブレーキホールドを採用し、全車速追従可能なアダプティブクルーズコントロールも搭載してきている中で、スズキとダイハツでは電動パーキングブレーキを採用した軽自動車は未だ出てきていません。

新型ハスラーには採用されるかと期待していましたが残念でした。それでも新型ハスラーには全車速追従タイプのアダプティブクルーズコントロールは採用されたのは大きな進化と言えます。ただ、電動パーキングブレーキが無いので、新型タントと同様に停止保持機能はなく、2秒後に前に進んでしまうタイプとなっています。それでも渋滞追従も可能な全車速追従のアダプティブクルーズコントロールが備わったのは大きな進化と言えますね。

内外装インプレッションは以下の動画でも配信中!

 

■後席は余裕の空間

先代ハスラーでも後席は広かったですが、新型の足元空間の広さもかなり広いです。

前席を身長173cmの私のシートポジションに合わせても、後席膝前にはコブシ3つ分くらいのスペースが確保されています。

後席足元は先代比+35mm拡大し、足も組めるぐらい広大。

新型ハスラーではホイールベースが先代よりも35mm延長されており、その分前後席間のスペースも35mm広くなっているとのこと。

フロアも完全にフラットなので、この広さならスペーシアと変わらないんじゃないかと思えるほど、体感的にはかなり広かったです。

■ラゲッジスペースやユーティリティにも技あり
ラゲッジ側から後席がスライドできるようになった。

続いてはラゲッジスペースですが、今回のフルモデルチェンジから、後席シートバックの紐を引っ張ることで、ラゲッジ側から後席をスライドさせることが出来るようになりました。

いちいち後席側に行ったり来たりしなくてもラゲッジスペースを拡大させることが出来るようになったので便利ですね。

そしてシートバックを含め、ラゲッジフロア素材は防汚加工がされており、水滴を弾くようになっています。

さらに、ラゲッジアンダーボックスは取り外し可能になっており、汚れ物を置いても丸洗い出来るようになっているのも便利。

ラゲッジスペース以外でも、後席の助手席側にはシートバックテーブルが完備されていたり、運転席助手席の間に新設されたドリンクホルダーには紙パックも置けたりと、小技が効いています。

助手席側シートバックには格納式のテーブルも完備(グレード別設定)。

日常使いでも、アウトドアに連れ出しても、頼もしい相棒になってくれそうです。

■ドアが4枚あるジムニーとしてのニーズもあるか?

今回の新型ハスラーは、ジムニーにも似た可愛らしくもタフなエクステリアデザインにドアも4枚あって室内も広く、さらにユーティリティも十分なので、実用性でジムニーを諦めていた人の選択肢としても全然アリだと思いました。

ジムニーはそもそもドアは2枚で後席は狭く乗降もしづらく、シートのリフト機構すらないのでポジションも合わせづらいので、買い物や日常の送り迎えなどに使うにも不便です。

悪路走破性は比較するまでもなくジムニーのほうが本格的ですが、新型ハスラーもヒルディセントコントロールやスノーモードなどを物理スイッチで用意するなど、ライバルメーカーの軽自動車よりはよっぽど悪路走破性は良さそうでした。

北海道などの降雪地域では、ジムニーの人気はすこぶる高いですが、新型ハスラーも信頼性は高そうです。

後席を倒すとフラットになり、シートバックも防汚仕様になっているので汚れ物もOK。

全車速追従のアダプティブクルーズコントロールや車線逸脱抑制のステアリング制御、オートハイビームなど安全装備や運転支援も充実した新型ハスラー。

これは再び人気が再燃する可能性もありますね。心配なのは超キープコンセプトのエクステリアで、フルモデルチェンジとわかってもらえるかどうかが鍵ではないでしょうか。

今回は試乗はできなかったので、また試乗できる機会になったらレポートしたいと思います。

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[ドラヨス]
月間100万PVのブログ「ワンダー速報」と、月間100万再生以上のYouTubeチャンネル「ワンソクtube」の管理人。
クルマ買うチューバーを自称し、年に何台もクルマを購入してレビューするスタイルが好評。

ワンダー速報ブログ:https://wansoku.com/

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