遠藤徹の業界ココに注目!来年は次世代コンパクトカーが相次いで登場

コラム・特集

2020年はトヨタ、日産、ホンダを中心とした次世代主軸コンパクトカーが相次いで登場し、同マーケットが久し振りに活気づく注目の年になりそうだ。

2月中旬にまず発売するのはトヨタ・ヤリス、ホンダ・新型フィットであり、12月から先行予約の受付やティザーキャンペーンを展開する方向にある。日産が投入するのは秋にも予想される次期型ノートである。

この3車種は、これまでの歴代モデルで登録車のベストセラーまたは、上位ランキングを分け合ってきたから、新型が出揃った段階でどのような戦いぶりを見せるか注目したい。この他マツダ、スズキ、三菱自動車も同クラスで1~2年以内に次世代モデルを登場させる可能性があるから、こちらのサプライズも期待したい。

これらコンパクトクラスは二つの流れがある。一つは1.5リッターを中心とした、最もビッグなマーケットを形成するアッパークラスで、もう一つは1.0~1.3リッターのベーシッククラスである。同じモデルで存在するのと別ブランドの両タイプがある。

今後さらなるマーケット拡大が期待できるのは1.5リッターである。こちらにも二つの流れがあり、いずれも新開発ユニットを搭載する。1.5リッターは3気筒化で新開発するケースとハイブリッドがある。

ハイブリッドは、新しい手法として1モーター2クラッチ方式から2モーターに、バッテリーはニッケル水素からよりコンパクト&高効率のリチウムイオンバッテリーの採用で、高性能&低燃費を高次元で両立。また1.2リッターでは、日産のe-パワーのようにエンジンを発電に使い、モーターで走る、あるいはスズキ、ダイハツのような1モーターによる方式などがある。

 

遠藤徹プロフィール

専門分野はマーケット分析、商品戦略、販売戦略、執筆先:ベストカー、ドライバー、ザ・マイカー、カーアンドレジャー、その他週刊誌など。単行本執筆は約20冊

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