新型スカイラインは“技術の日産”の象徴 プロパイロット2.0などの搭載新技術をチーフエンジニアが説明

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新型スカイラインの車両開発を担当した徳岡茂利チーフビークルエンジニアが、搭載される新技術の概要と”スカイライン”に込める思いを語った。

■”日産”のスカイラインであることを宣言

スカイラインは常に最新技術を搭載した「技術の日産」を象徴するクルマであり、この新型スカイラインも今後の日産インテリジェントモビリティの核となる、先進運転支援技術プロパイロット2.0、進化した日産コネクトを搭載し、改めて”日産の”スカイラインであることを宣言すべくデザインに我々の意志を表した。

フロントセクションは、日産ブランドを象徴するVモーションを中心としたラジエターグリルとフロントバンパーを採用し、エンブレムは”日産バッジ”とした。リヤのデザインは、ブランドバッジとエキソーストマフラーカッターを新しく設置。特に、リヤコンビネーションランプは、代々スカイラインが受け継いできた丸目4灯を最新のテクノロジーでよりモダンなデザインとした。

 

■四つの新技術を搭載

今後の日産インテリジェントモビリティの核となる二つの技術である、①先進運転支援技術であるプロパイロット2.0、②進化した日産コネクト、そして、③新型3.0リッターV6ツインターボエンジン、④シャシー性能の向上、という四つの新技術を搭載した。

〈プロパイロット2.0〉
ナビと連動した高速道路ルート走行機能で、ルート走行中に車線変更や分岐の運転支援機能、追い越しの運転支援機能、同一車線内でのハンズオフの機能。これらの機能をパッケージ化した世界初の運転支援システムとなっている。

プロパイロット2.0は、20年来積み重ねてきた運転支援技術、予防安全技術のノウハウと実績を結集し、使いやすく進化させたもの。正確に滑らかな運転支援が可能になる3D高精度地図データ、最新化・高精度化されたセンサーによる360度センシング、わかりやすい情報表示と使いやすさを目指したインテリジェントインターフェイス、といった三つの技術が組み込みこんだ。

3D高精度地図データは、道路形状、白線情報、交通標識等が三次元かつ高精度でデータ化された地図データで、この地図データとGPSを併用することで、自車位置をセンチメートル単位の高い精度で把握することができる。これにより正確で滑らかなステアリング制御が可能となった。

■ドライバーとシステムが対話する

インテリジェントインターフェイスは、360度のセンシングにより自車周囲の状況およびシステム状態をドライバーにリアルタイムに、メーターあるいはヘッドアップディスプレイに表示する。ドライバーモニターも採用し、ドライバーが運転中にしっかり前方を見ているか常に確認し、よそ見を検知した場合は警告をする。

ドライバーとシステムの対話型インターフェイスを採用した。車線変更支援を例にとると、360度センシングによりグラフィックとメッセージで、システムがドライバーに車線変更可能な状態にあることを提案していくる。

その提案に対して、ドライバーはステアリング上のボタン操作で承認の意志を伝える。システムが承認を確認すると、ウィンカーを点滅して車線変更が開始する。対話型のインターフェイスを搭載したことで、プロパイロット2.0は正確で滑らか、安定した運転支援により運転疲労を軽減し、より安全で安心な運転を提供する世界最先端の安全運転技術と自負している。

〈日産コネクト〉

毎日の生活を、安心でもっとわくわくさせるというコンセプトの下、車内Wi-Fiサービス(ドコモインカーコネクト)などの車両エンターテイメントを充実させた。さらに、通信により地図データが自動更新され、従来からの不便も解消した。クルマの乗車前後もサポートするドアtoドアナビも導入した。

さらに、プロパイロット作動時にドライバーモニターから警告が出た場合、ドライバーから意識的な反応が得られなかった場合、システムが自動的にハザードランプを点灯し、自車のスピードを減速させ停車させる。そして、システムは自動的に専用のオペレーターにつなぎ、専用オペレーターが通話でドライバーの安否を確認し、必要に応じて電話に警察、救急の救援を要請するサービスもある。日産コネクトでは従来クルマではできなかったことを可能にして、クルマでしかできない安心とわくわくを簡単で使いやすいサービスとして拡充していく。

〈新型3.0リッターV6ツインターボエンジン〉

このエンジンは環境に配慮しながら、シャープなレスポンスと圧倒的な出力トルクを同時に実現する高性能エンジンで、スカイライン史上最大の400馬力を発揮する。

小型タービンを持つ新ターボシステムと水冷式インタークーラー。これらは当社が日本市場に初めて導入するもの。いずれもターボエンジンにおいてシャープなレスポンスと、圧倒的な出力トルクを実現するためのキー技術になっている。走りにこだわりのあるお客様にご満足いただけるエンジンと確信している。

〈シャシー性能の向上〉

従来よりスカイラインに採用している、ステアリングバイワイヤーのダイレクトアダプティブステアリング(DAS)を専用チューニングして、その応答性とトレース性能を高めるとともに、新たに採用した制御サスペンション、インテリジェントダイナミックサスペンション(IDS)との緻密な相互制御により、乗り心地とハンドリング性能をより高い次元で両立させた。

凹凸のあるコーナーで車両の挙動を制御あり/制御なしのサスペンションで比較すると、制御ありの場合は車両の上下挙動が小さく、そのおさまりも早くなる。新型エンジンとこのシャシーの採用によりスカイラインのDNAである走りにさらに磨きをかけている。

日産の決意をデザインで表現し、新技術を盛り込み、魂を込めて作り上げた製品に仕上がった。より多くの人に日産の最先端技術を体感してもらいたい。

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