MINI「ミニ・クーパー 3ドア」を10年ぶりにフルモデルチェンジ、「ミニ・カントリーマン」のラインアップにEV2車種を追加

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BMW日本法人は3月1日、「ミニ・クーパー 3ドア」をフルモデルチェンジするとともに、「ミニ・カントリーマン」のラインアップに電気自動車「ミニ・カントリーマン E」および「ミニ・カントリーマン SE ALL4」を追加し、同日より全国のMINI正規ディーラーを通じて発売した。両モデルともに納車は2024年第二四半期以降を予定している。

3月2日は「ミニの日」、そして2024年はミニの生誕65周年の記念すべき年となり、そのメモリアルデーに約10年ぶりにフルモデルチェンジされた新型ミニ・クーパー、ミニ初となるEVモデル、ミニ・カントリーマンに新たに加わったEVモデル等が同時に発表された。

正式には3月2日が土曜日のため、前日の3月1日のお披露目となったが、2016年以降8年連続で輸入車のモデル別販売台数No.1に輝く待望の新型モデルである。

 

 

今回のフルモデルチェンジによりミニのラインナップを3ドアのミニ・クーパー、5ドアSUVのミニ・カントリーマンと大きく2つに分け、それぞれにガソリンエンジンとEVがラインナップされている。

また、新型ミニ・カントリーマンには国内で人気のディーゼルエンジンモデルがあるのも嬉しい。しかも世界で日本だけという特別仕様だ。

では、まず10年ぶりのフルモデルチェンジとなった新型ミニ・クーパーから紹介しよう。

<新型ミニ・クーパー 3ドア>

2002年に初代モデルが登場したミニ・クーパー 3ドアは、2007年に第二世代目、2013年に第三世代目を発売。今回発表した新型モデルはBMW製として第四世代目となり、MINIの伝統的な基幹モデルであるハッチバック・モデルをベースにした、プレミアム・スモール・コンパクト・セグメントに位置するモデルだ。

新型ミニ・クーパー 3ドアでは、パワートレーンに、2種類の高効率ガソリン・エンジン搭載車と、2種類の電気モーター搭載車をラインアップ。最高出力115kW/最大トルク230Nmを発揮するEfficientDynamicsエンジンの新世代モジュール式高効率1.5リッター直列3気筒MINIツインパワー・ターボ・ガソリン・エンジン、7速ダブル・クラッチ・トランスミッションを搭載した「ミニ・クーパー C 3ドア」、最高出力150kW/最大トルク300Nmを発揮するEfficientDynamicsエンジンの新世代モジュール式高効率2リッター直列4気筒MINIツインパワー・ターボ・ガソリン・エンジン、7速ダブル・クラッチ・トランスミッションを搭載する「ミニ・クーパー S 3ドア」、最高出力135kW/最大トルク290Nmを発揮する電気モーターを前輪に搭載し、一充電での走行可能距離305kmを実現した「ミニ・クーパー E 3ドア」、最高出力160kW/最大トルク330Nmを発揮する電気モーターを前輪に搭載し、一充電での走行可能距離402kmを実現した「ミニ・クーパー SE 3ドア」が設定された。

外装では、MINIのデザインDNAを継承しつつ、新しいMINIのデザイン言語「カリスマティック・シンプリシティー」に基づき、ミニマルな新しいデザインに刷新。パワートレインの違いや航続距離に影響するエアロ・ダイナミクスを考慮し、デザイン細部を調整しており、特に電気自動車のミニ・クーパー E 3ドアおよびミニ・クーパー SE 3ドアにおいては、重要なものだけを残したクリーンなサーフェスが特徴的で、ボンネット・スクープ、サイド・スカットル、ホイール・アーチの加飾、ロッド・アンテナ等を廃止し、フラッシュ・ドア・ハンドルおよびフィン・アンテナを採用。

エンジン搭載モデルのミニ・クーパー C 3ドアおよびミニ・クーパー S 3ドアは、電気自動車との差別化を図り、伝統のデザイン・コンセプトを踏襲し、ドア・ハンドルやアンテナの形状、ホイール・アーチの加飾等は、以前までのモデルの特徴を継承している。

アイコニックなMINIらしさを象徴する、クラシカルなフォルムのヘッドライトと際立つフロント・グリル、フロント・フェイス・デザインには、複雑な八角形の輪郭をもつフロント・グリルと、新たなヘッドライト・デザインを採用。他にも、3種類からカスタマイズ可能なLEDシグニチャー・ライト、Welcome/Good-byeライト等を装備した。

完全デジタル化が施された内装では、ステアリング・ホイールの背後に配置されていたメーターパネルを廃止。運転に必要な全ての情報をヘッドアップ・ディスプレイに映し出すことが可能となっており、様々なものを削ぎ落とし、巧みにデザインされた高品質なコンポーネントによって、前方への開けた視界を確保し、広々とした室内空間を実現した。

また、ダッシュボードには布地を連想させるリサイクル・ポリエステルを使用した新素材を初採用している他、最先端の有機ELテクノロジーが採用された大型の円形センター・ディスプレイには、直径240mmの高品質ガラスが使用され、スマートフォンを操作するような直感的な操作が可能な、最適化された高感度タッチ機能を装備。メーターパネルとしての機能に加え、AR機能付きナビゲーション・システム、メディア、電話、エア・コンディショナー、各種設定等、すべての操作を一括して円形有機ELディスプレイで実施。MINIエクスペリエンス・モードを全車標準装備した。

安全面では、最先端の先進安全機能ドライビング・アシスト[アクティブ・クルーズ・コントロール(ストップ&ゴー機能付)、レーン・チェンジ・ウォーニング(車線変更警告システム)およびレーン・ディパーチャー・ウォーニング(車線逸脱警告システム)、衝突回避・被害軽減ブレーキ(事故回避ステアリング付)、クロス・トラフィック・ウォーニング]、パーキングアシスタント(サラウンド・ビュー機能、パーキング・アシスト機能、リバース・アシスト機能)をミニ・クーパー S 3ドアおよびミニ・クーパー SE 3ドアに標準装備。他にも、車両全方向に対応したドライブ・レコーダー、インテリジェント・パーソナル・アシスタント等も採用している。

【希望小売価格】396万円~531万円

 

<ミニ・カントリーマン>

ミニ・カントリーマンは、日本においてはミニ・クロスオーバーの呼称により、2011年にMINIの4番目のモデルとなり、MINIで初めてのプレミアム・コンパクト・モデルSUVとして誕生。2017年には二代目が登場し、2023年11月には三代目を発表。ミニ・カントリーマンは、従来の呼称であるミニ・クロスオーバーから革新的なデザインと機能を採用する等、生まれ変わり、今後、全てのMINIラインナップが新世代モデルとして誕生する中で、その第一弾モデルとして登場した。

今回ランナップに追加された電気自動車「ミニ・カントリーマン E」および「ミニ・カントリーマン SE ALL4」は、 両モデルとも232.0Ah/66.45kWhのエネルギー容量を持つ強力なバッテリーを採用。ミニ・カントリーマン Eでは、最高出力204PS/最大トルク250Nmを発揮する電気モーターを前輪に搭載し、一充電での走行可能距離462kmを実現。ミニ・カントリーマン SE ALL4は、最高出力190PS/最大トルク247Nmを発揮する電気モーターを前輪および後輪に持つ4輪駆動モデルで、一充電での走行可能距離433kmを実現した。

また、機能面ではハンズ・オフ機能付き渋滞運転支援機能をはじめとした先進の安全機能やアシスト機能や、車両に蓄えられている電力を外部に給電することが可能な外部給電機能を装備している。

なお、今後に発表される全てのMINIは、顧客のライフスタイルの変化に柔軟に対応し、MINI正規ディーラーでの注文受付に加え、MINIウェブサイト(https://www.mini.jp)を通じて、いつでもどこでも365日24時間利用可能なプレオーダーが可能となっている。

【希望小売価格】489万円~667万円

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