トヨタ、ウーブン・バイ・トヨタを完全子会社化 ソフトウェア実装を加速

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トヨタ自動車は9月27日、先進次世代商品・技術開発等を担う「ウーブン・バイ・トヨタ」を完全子会社化すると発表した。

ウーブン・バイ・トヨタでは、ソフトウェアが、データサービスやエネルギー、社会システムとの連携といった高付加価値モビリティへの変革の原動力となることに着目し、自動運転やソフトウェアプラットフォーム「Arene(アリーン)」の開発を通じてソフトウェアの開発能力を高め、モビリティのためのテストコース「Woven City(ウーブン・シティ)」を通じてトヨタモビリティコンセプトの実現に取り組んでいる。

トヨタは、誰もが自由に、楽しく、快適に移動できるモビリティ社会の実現に向け、モビリティ・カンパニーへの変革を推進。モビリティが社会システムの一部となる“社会システムプラットフォーム”の構築に際し、クルマの“知能化”や“ソフトウェアの実装”への段階に移行。「アリーン」実装への移行期にあたって、トヨタとウーブン・バイ・トヨタは、デンソーを含めたグループ内の体制変更を開始しており、本年4月にはウーブン・プラネット・ホールディングス株式会社を「ウーブン・バイ・トヨタ株式会社」に社名変更し、会社編成を実施するとともに開発をトヨタからの委託体制に変更。9月にはトヨタグループにおけるソフトウェアの開発体制の見直しを発表し、トヨタ、ウーブン・バイ・トヨタ、デンソーでの3社連携を強化。ソフトウェアを軸にモビリティの価値を高めるための3社を通じた組織・人事の再編を公表している。

今回は、ウーブン・バイ・トヨタにおけるソフトウェアの開発をトヨタから変更したことを受け、トヨタは普通株式の全てを保有し、ウーブン・バイ・トヨタを完全子会社化し、社会システムやクルマへのソフトウェアの実装をさらに推進するとしている。

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