ホンダの米国現地法人のアメリカン・ホンダモーターは7月26日（現地時間）、同社、BMWグループ、ゼネラルモーターズ、ヒョンデ、キア、メルセデス・ベンツグループ、ステランティスN.V.の計7社が北米でのEVの普及加速を目指し、米国とカナダでEV用高出力充電網を新たに構築する合弁会社の設立に合意したと発表した。関係当局の承認を経て年内の会社設立を目指すとしている。
同合弁会社では、米国でのEV普及拡大における信頼性の高い充電インフラ整備についての課題に対応するため、2024年の夏に米国で最初の充電ステーションを開設し、大都市圏や主要幹線道路沿いから順次充電網の拡大を計画。
また、充電ステーションは利用者にとって利便性の高い場所に開設し、充電規格であるCCSやNACSに対応した、あらゆる自動車メーカーのEVの充電を可能とするため、ステーション内に高出力のDC充電器を複数設置。さらに、日除けの屋根やトイレを設置し、飲食、物販サービスを提供する他、より充実したサービスを提供するフラッグシップ型の充電ステーションの一部展開も予定しているという。
加えて、充電ステーションの予約や決済などは、同合弁会社に参画する自動車メーカーの車載システムやアプリを通じて利用できる他、プラグ＆チャージ技術も活用。消費電力については、環境に配慮し再生可能エネルギーのみを使用するとしている。
今後は、米国とカナダで少なくとも3万基の充電器を設置することで、EVユーザーが利用しやすい高出力充電網の展開を目指すと述べている。
