日産と鹿児島県伊佐市、「電気自動車を活用した脱炭素化及び強靱化に関する連携協定」を締結

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鹿児島県伊佐市、日産自動車、鹿児島日産自動車の3者は6月30日、脱炭素社会の実現や災害対策強化等、地域課題の解決に向けて「電気自動車を活用した脱炭素化及び強靱化に関する連携協定」を締結したと発表した。

伊佐市は、令和5年2月に「ゼロカーボンシティ」を表明し、豊かな自然環境を守り、安全・安心に暮らせるまちを未来に引き継ぐため、温室効果ガスの削減やSDGsの推進、持続可能で強靱なまちづくりに向けた防災・災害対策等に積極的に取り組んでおり、その一環として、公用車として電気自動車(EV)の導入を決定した。

また日産自動車は、脱炭素、災害対策、エネルギーマネジメント、エコな観光、地方での交通課題などの地域課題解決により、社会変革をしていく日本電動化アクション「ブルー・スイッチ」を推進。EVの普及によるSDGsの達成やゼロ・エミッション社会の実現を通じ、人とクルマと自然が共生し、住む人がワクワクするまちづくりによる地域社会の発展に貢献するため、全国の自治体・企業と連携を行っている。

今回は日産自動車が推進する「ブルー・スイッチ」と伊佐市が目指す脱炭素化や強靱化の実現に向けた取り組みに両者が賛同し、協定締結が実現した。両者は、今回の協定締結を機として、EVの普及促進による脱炭素社会の実現に向けての環境対策や災害対策等に取り組み、その先にある美しい自然環境の保全、クリーンで住みやすい持続可能なまちづくりに向けて共創すると述べている。

【連携項目と取り組み内容】

①EVの普及促進、利活用に関すること

  • EVの普及促進を図るため、伊佐市、日産自動車、鹿児島日産自動車は、EVの「走る蓄電池」としての活用を通じて、市民の環境・防災意識向上を目指す。
  • 伊佐市は、温室効果ガスの削減対策としてEVの導入や伊佐市内におけるEV普及に向けた諸施策を実施する。

②災害におけるEVの活用に関すること

  • 伊佐市で災害を起因とする停電が発生した際、EVを電力源として活用するため、市が指定する避難所等に、日産の販売会社の店舗に配備しているEVの貸与と充電スタンドの使用を無償で行い、市民の生命及び身体の安全を守る。

 

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