トヨタ車体が商用車架装専門店をトヨタモビリティ東京・深川店内に出店

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トヨタ車体(松尾勝博社長、本社・愛知県刈谷市)は6月24日、商用車の架装専門店としてCARGO BASE(カーゴベース)を、トヨタモビリティ東京・深川店(江東区千石)の店内に開設した。

多種多様な業種で使われる商用車は使い方が多岐にわたり、使いやすいと感じる点が1台ずつ異なるのが実情だ。一方、顧客からは使いやすいように改造したいがどこに注文すればいいのか、あるいは自身で改造した時、安全性の担保や法規への適合が不安といった声が多く聞かれるという。

トヨタ車体は、トヨタグループの中核として長年にわたりクルマの企画から生産まで一貫して行い、なおかつ特装車の製作や架装も約50年の実績と経験を持つ。同社が持つこの強みを活かし、商用車ユーザーの不安に応える“商用車のなんでも駆け込み寺”を目指し、国内最大の商用車市場である東京への出店を決めた。

カーゴベースには、商用車の架装に豊富な見識を持つトヨタ車体のスタッフ6名と、トヨタモビリティ東京のスタッフ1名が常駐することで、都内に約200カ所あるトヨタモビリティ東京の店舗からの“商用車困りごと”に対応できる体制を整えた。

また、商用車架装の長年の経験から、1品1様といわれる商用車架装でも共通する架装アイテムや、リピートされるアイテムがあるという。そうした傾向から55アイテムをピックアップし、同店のオリジナルオプションとして設定。架装アイテムを選びやすくした。

架装例やコンプリートカーが展示される

さらに、ドライバンや1BOX車の架装例やコンプリートカーを展示することで、検討しやすくした。また、商談にはAR技術を活用する。この技術により“何もない”荷室に、架装アイテムを取り付けた状態を可視化。従来カタログや写真に頼っていた商談から、架装後をイメージしやすい商談に変わった。将来的にこの技術では、自宅にいながらもリモート商談や発注が可能なシステムを目指す。

商談にAR技術を活用していく

トヨタ車体・松尾社長は「架装に関して、これまで蓄積してきた多くの経験やノウハウが最大の強み。相談だけでも気軽に立ち寄れる場所にしたい」と語った。

また、トヨタモビリティ東京・佐藤社長は「お客様の困りごとは、私どもへの期待でもあり、トヨタ車体さんと一緒に期待に応えられる。未来の販売店の取り組みの一つが“現場目線”だと感じている」と新店舗に期待を寄せた。

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