レクサス「LC」を一部改良、60台限定の特別仕様車“EDGE”を発売

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レクサスは6月8日、LC500h、LC500、LC500コンバーチブルの一部改良モデルを発売するとともに、“LC500”をベースとした60台限定の特別仕様車“EDGE”を設定し、抽選で販売を開始した。6月27日まで抽選申し込みを受け付け、6月29日から順次商談を開始する。

今回の一部改良では、レクサスのその時に出来る改良は必ず織り込み、商品のたゆまぬ進化を追求する”Always On”という考えのもと、走行性能の進化を図った他、Lexus Safety System +の機能拡充、マルチメディアシステムの使い勝手を向上した。

走行性能の進化では、トヨタテクニカルセンター下山で徹底した走り込みを実施。ホイールの締結にワッシャ付ハブボルトを採用することで締結力を向上し、ノーマルタイヤの標準設定により優れた乗り心地とハンドリング性能を両立。コイルスプリング、スタビライザー、ショックアブソーバーを最適化し、接地感や操舵応答性を向上。AT制御を見直しを図り、よりドライバーの意志に寄り添ったシフトスケジュールを実現した。

また、LC500、LC500 コンバーチブル搭載の5リッターV型8気筒エンジンのエンジンマウント特性を変更。LC500h、LC500のリヤサスペンションメンバー取り付け部を補強したのに加え、LC500 コンバーチブルではトンネルブレースの追加や、床下ブレースを補強する等、剛性向上を図った。

さらに、統合型走行安定システム(VDIM制御)にエキスパートモードを設定。基本設定はVDIM制御をオフとし、ドライバーによる車両コントロール領域を最大限に残しつつ、車両挙動が大きく乱れた場合に制御が介入する。加えて、オートマチックトランスミッション(AT)オイルクーラーを採用することで、サーキット走行等での油温上昇を抑制する。

Lexus Safety System +の機能拡充では、単眼カメラとミリ波レーダーの性能向上によりプリクラッシュセーフティの対応領域を拡大し、ドライバーの操舵をきっかけに車線内で操舵をアシストする緊急時操舵支援などの機能を追加した。また、高度運転支援機能レーントレーシングアシスト(LTA)の車線認識にAI技術を活用することで支援範囲を拡大し、よりスムーズで途切れにくい操舵支援を実現。さらに、レーダークルーズコントロール(全車速追従機能付)に、カーブの大きさに合わせてあらかじめ減速するカーブ速度抑制機能を導入した他、カメラで主要な道路標識を読み取り、マルチインフォメーションディスプレイに表示するロードサインアシスト(RSA)を採用した。

マルチメディアシステムでは、12.3インチのタッチディスプレイの採用と、ナビ・音楽・車両設定等の各種メニューの選択スイッチを運転席側に常時アイコンで表示することで使い勝手を向上した他、画面全体のレイアウトも情報の粒度に応じて表示エリアを分けることで、操作フローを統一した。

車体色にソニックカッパーとヒートブルーコントラストレイヤリング、内装色にダークローズを新たに採用。LC500h、LC500にはブルー&ホワイトを新規に採用した他、内装のカラー配色を一部変更した。LC500 コンバーチブルでは、ルーフカラーに新規色のレッドを採用した。

 

 

特別仕様車“EDGE”は、LC500をベースに、開発コンセプト「より鋭く、より優雅に」を追求したモデル。リヤアルミ中空サスペンションメンバーを新規開発し、フロントへの床下ブレースの追加によりボディ剛性を向上。固定式リヤウィングと一体成型バンパーカナードの採用により空力性能を改善した。ボディー剛性および空力性能の強化に合わせてサスペンションを適合し、エッジの効いた鋭い切れ味の旋回性と操縦安定性を実現している。

搭載するV型8気筒5リッター自然吸気エンジンは、ムービングパーツの質量合せ等による回転バランス取りと寸法のつくり込みによるフリクションを低減し、滑らかな回転フィールを実現。高精度チューニングリヤディファレンシャルは熟練の技術者が手作業でバックラッシュを再調整し、加速時の応答性向上と上質なドライビングフィールを実現した。

車体色は、光と影が織りなす静寂の銀世界から着想を得たというマットホワイトの「HAKUGIN(白銀)」を採用し、内装の加飾はコントラストが映える漆黒調のブラックで統一。内装色には藍を生地に染み込ませるために行う作業の“かつ(叩く)”から転じ、古くから勝利の色として伝わる“KACHIIRO(勝色)”を採用。洗練された世界観を表現するため、細部まで拘り抜いたブルーのワントーンコーディネーションを採用した。

なお、特別仕様車の抽選申し込み期間中の6月17日(土)から6月26日(月)まで、レクサスインターナショナルギャラリー青山で特別仕様車“EDGE”(北米仕様)を、6月22日(木)から6月27日(火)までレクサスギャラリーミッドランドスクエア(名古屋)で特別仕様車“EDGE”(日本仕様)を展示する。

【希望小売価格】[LC500h]1450万円~1533万円[LC500]1400万円~1483万円[LC500 コンバーチブル]1550万円[特別仕様車“EDGE”]1760万円

 

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