トヨタ「シエンタ」「クラウン」をリコール

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トヨタは4月6日、「シエンタ」「クラウン」計2車種の①灯火装置(前照灯用制御コンピュータ)、②座席ベルト(バックル取付部)、③走行装置(ディスクホイール)に不具合があるとして56,405台のリコールを国土交通省に届け出た。対象となる製作期間は令和4年6月15日~令和5年1月10日。不具合の発生件数は①81件、②5件。

不具合の部位は①灯火装置(前照灯用制御コンピュータ)、②座席ベルト(バックル取付部)、③走行装置(ディスクホイール)で、①運転支援装置のAHSにおいて、制御プログラムが不適切なため、走行用前照灯(ハイビーム)が自動消灯の直後に再点灯する場合、配光制御ができなくなることがある。そのため、警告メッセージが表示し、ハイビームが点灯しなくなるおそれがある。

②後部左用座席ベルトのバックルにおいて、保持構造が不適切なため、座席内部に落ち込んで座席リクライニングができなくなることがある。その状態でリクライニング操作を行うと、バックルが損傷して当該座席ベルトが正しくロックできず、最悪の場合、走行中にベルトが外れるおそれがある。

③スチール製ディスクホイールにおいて、プレス設備の管理が不適切なため、ディスクが形状不良となり、リムとの溶接強度が不足しているものがある。そのため、溶接部に亀裂が生じ、最悪の場合、ディスクホイールが破損するおそれがある。

改善措置は、①全車両で前照灯用制御コンピュータのプログラムを対策仕様に修正する。②全車両でバックル取付部の保持用バンドを対策品に、バックルを新品に交換する。③全車両でディスクホイールの製造番号を点検し、該当する場合は良品と交換する。

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