フォルクスワーゲンは3月17日、2025年に量産モデルの発表を予定している新型BEV「ID. 2all」コンセプトモデルを世界初公開した。“ゴルフと同じくらい広く、ポロと同じくらい手頃な価格”を実現するために、ベース価格2万5,000ユーロ(約350万円)以下の設定が目標だとしている。
「ID. 2all」は、前輪駆動を採用する最初のMEB車となり、最新世代のモジュラー エレクトリック ドライブ(MEB)プラットフォームをベースに開発。強化されたMEB Entryプラットフォームにより、非常に効率的な駆動システム、バッテリー、充電テクノロジーを採用。166kW/226PSを発生するパワフルな電気モーターを搭載し、WLTPモードにおける航続距離は最大450kmを実現している。
デザインには、Stability(安定感)、Likeability(好感度)、Excitement(感動)の3つの要素を柱とした、新しいデザイン言語を採用。エクステリアには、ゴルフで象徴的なCピラーデザインを新たに解釈したダイナミックで新しいCピラーと、親しみやすいフロントフェイスを採用し、インテリアはすっきりとしたデザインに、直感的に操作できるインフォテインメントシステム、独立した空調コントロール操作パネルを装備。積載容量は新しいパッケージングにより490~1,330Lの広い積載容量を実現している。
また、「ID. 2all」の量産モデルには、より上位の「ID.」モデルに搭載されている数多くの最先端テクノロジーを組み込むことを計画しており、部分的な自動運転を可能にするトラベルアシストの最新モデルも含まれている。他の機能については、LEDマトリクス ヘッドライト“IQ.LIGHT”、水平なLEDストリップでつながれた左右の3D LEDテールライトクラスター、メモリー機能付きPark Assist Plus、ID.Light(ドライバー向けの直感的なライトシグナル)、マッサージ機能付き電動シートなどの搭載を予定している。
「ID. 2all」の量産モデルは、フォルクスワーゲンが2026年までに発売する予定の10車種の新しい電気自動車のうちの1台となる。2023年中には、新型「ID.3」、ロングホイールベース バージョンの「ID. Buzz」、サルーンモデルの「ID.7」を発売。2026年にコンパクトな電動SUVの発売を予定している。
【「ID. 2all」諸元データ】