ビー・エム・ダブリューは1月18日、BMW M専用モデルとなる新型「XM」を、全国のBMW正規ディーラーを通じて発売した。価格(消費税込)は2,130万円で、納車は本年4月からを予定している。なお、3月4日から4月4日まで、東京/原宿に「XM」のポップアップ・ストアを限定オープンし、同モデルを日本初公開することが確定している。
新型「XM」は、サーキットでの本格的な走行を可能とするBMW M専用モデルとして誕生。革新的な駆動システム・テクノロジー、独自の車両コンセプト、個性的なデザインを採用し、新たな市場セグメントを開拓する。BMW M社が開発する高性能マシンMモデルには、サーキットでの走行を可能としたMハイ・パフォーマンス・モデル、サーキットで培われた技術を余すことなく取り入れ走行性能を高めたMパフォーマンス・モデルの2つのカテゴリーがあり、今回発表の「XM」は、Mハイ・パフォーマンス・モデルに位置付けられる。
パワートレインは、高出力489PS(360kW)/5,400rpm、最大トルク650Nm /1,600–5,000rpmを発揮する高効率な4.4L V型8気筒BMWツインパワー・ターボ・ガソリン・エンジンを搭載しているのに加え、第5世代のBMW eDriveテクノロジーを採用し、電池容量29.5kWh、197PS(145kW)を発揮する電気モーターを搭載するプラグイン・ハイブリッド・システム搭載モデル。8速Mステップトロニック・トランスミッションを組み合わせ、システム・トータルの最高出力653PS(480kW)、最大トルク800Nmを発揮することで、電気自動車を除き、BMW史上最強のパワー・ユニットを搭載するモデルの1つとなる。約90kmまで電気のみでの走行も可能となっている。
また、電子制御ダンパーとアクティブ・ロール・スタビライザーを備えたアダプティブMサスペンション・プロフェッショナルの採用により、長距離走行において優れた快適性を実現するComfort(コンフォート)モード、スポーツ走行に適合するボディ剛性を高めるSport(スポーツ)、さらに、ダイナミックな走行を可能にするSport Plus(スポーツ・プラス)モードの、3種類のモードを設定しているほか、アクティブ・ロール・コンフォートを備えたアクティブ・ロール・スタビライザー、Mモデル初となるインテグラル・アクティブ・ステアリング、Mスポーツ・ブレーキ、Mモデル専用4輪駆動システムM xDrive(エム・エックスドライブ)等の採用など、高いドライビング・ダイナミクスの実現を目指し、最先端シャシー・テクノロジーを採用している。
エクステリアでは、BMWのラグジュアリー・モデルで採用の上下2分割のツイン・サーキュラー&ダブル・ライトとし、上部にはターン・インジケーターを含むLEDデイタイム・ランニング・ライト、下部にはアダプティブ・マトリックス機能を採用しコーナリング・ライト機能も併せ持つLEDヘッドライトを採用。BMWデザインの象徴であるキドニー・グリルは、存在感と力強さを主張するデザインに進化しているほか、クロームを縁取ることで斬新かつ高級感を表現。サイド・デザインにおいては、ロング・ホイールベース、23インチのホィールを前後に標準装備するなど、力強さとダイナミックさを強調している。
インテリアでは、12.3インチのメーターパネルと、14.9インチのコントロール・ディスプレイを一体化させ、運転席側に湾曲させた最新のカーブド・ディスプレイの採用により、優れた視認性と高い操作性を実現。BMW特有のiDriveコントローラー回りをすっきりとさせる事で、運転席まわりの空間を広くし、モダンな印象を与えている。また、随所にMモデルであることを印象付ける、専用のMレザー・ステアリング・ホイール、赤色のエンジン・スタート/ストップ・ボタンなどを採用している。
さらに、ハンズ・オフ機能付き渋滞運転支援機能、安全機能・運転支援システムの「ドライビング・アシスト・プロフェッショナル」、BMWコネクテッド・ドライブ、BMWインテリジェント・パーソナル・アシスタント、Amazon Alexaなども搭載している。
なお、日本仕様では独自に、最高速度を270km/hに高める Mドライバーズ・パッケージ、ビンテージ・レザーを内装に配したBMW Individualフル・レザー・メリノ・シートや最高の音響空間を提供する Bowers & Wilkinsダイヤモンド・サラウンド・サウンド・システム、アクティブ・シート・ベンチレーション(前席)、マッサージ・シート(前席)、4ゾーン・エアコンディショニングなど、高性能、高品質、高機能を標準装備とし、ボディ・カラーや内装の選択を問わず、ワン・プライスで販売する。