三菱ふそう、サウジアラビアで「キャンター」をノックダウン生産

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三菱ふそうトラック・バス(以下「MFTBC」)は12月15日、サウジアラビア王国で初となる小型トラック「キャンター」のKD(ノックダウン)生産を開始したと発表した。なお、現地での組み立て生産は、販売会社のジュファリ・コマーシャル・ビークルズ社が運営する工場で行われる。

サウジアラビアでのKD生産は、GVW(車両総重量)6.5トンの小型トラック「キャンター」のFE84を4型式、GVW7.2トンのFE85の3型式を対象に生産を開始。4D33エンジンを搭載する同車両は、食品や日用品の物流など、多岐にわたる産業や用途で活用されている。また、生産を開始する「キャンター」のKD部品は、MFTBCの川崎製作所からサウジアラビアの首都リヤドに次ぐ大都市であるジェッダに所在するNAI社の工場に輸出するとしている。NAI社の工場では、高い品質が求められるメルセデス・ベンツブランドのトラックの組み立てを約半世紀前に開始しており、長年にわたるトラックの生産を通じて、サウジアラビアの発展に貢献している。

FUSOブランドのトラックは、現在でもサウジアラビア国内では年間数千台を販売しており、その中でも販売台数が特に多い小型トラックに加えて、中・大型トラック、小型バスを含む充実したFUSOのラインアップを導入しているサウジアラビアは、中東地域においてアラブ首長国連邦に次ぐ市場規模となっている。

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