メルセデス・ベンツ、航続距離700kmを実現したラグジュアリーEV「EQS」を発売

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メルセデス・ベンツ日本は9月29日、メルセデス・ベンツ初のラグジュアリーEV「EQS」と、EQSをベースにしたメルセデスAMG初となる電気自動車モデルの「EQS 53 4MATIC+」を発表した。全国のメルセデス・ベンツ正規販売店ネットワークを通じて、EQS 450+を本日より発売し、EQS 534MATIC+は本日より予約注文の受付を開始した。価格(消費税込)は、EQS 450+:1,578万円、EQS 53 4MATIC+:2,372万円。なお、納車は本年10月頃を予定している。

今回発表した「EQS」は、メルセデス・ベンツが長年培ってきたラグジュアリーと快適性の理想を実現した電気自動車で、メルセデス・ベンツ初の電気自動車専用プラットフォームを新たに設計・開発。エクステリアでは、電気自動車ならではのパッケージの有用性を活かしたデザインを採用。ゆったりとした面の構成、継ぎ目の少なさ、シームレスデザインといった「Sensual Purity(センシュアル ピュリティ/官能的純粋)」の思想を反映した、空力機能も兼ね備えた先進の美しさを表現。格納式のシームレスドアハンドルは全車標準装備となっている。

 

 

インテリアでは、デジタルな要素を取り入れたデザインを採用しており、3枚の高精細パネル(コックピットディスプレイ、有機 EL メディアディスプレイ、有機 EL フロントディスプレイ[助手席])とダッシュボード全体を 1 枚のガラスで覆うワイドスクリーンで構成された、機能性と美しさを意識したタッチ式のMBUXハイパースクリーンを搭載。また、NVH対策も徹底的に行い、高い静粛性を実現しているほか、HEPAフィルターを採用した空気清浄システムも搭載。コックピットの機能と操作は基本的にSクラスと同様で、グラフィックをすべてブルーのカラーテーマでデザインし、2 つの円形メーターを映し出すクラシックなスタイルを採用するなど、電気自動車ならではのアレンジを随所に施している。

 

 

また、EQS 450+にはデザインはシンプルながら造形美にこだわったシートを採用。オプションのAMGラインパッケージではスポーツシートを標準装備しており、スリムな一体型の形状が特長でシート表面は本革のカバーを上から掛けたように見えるデザインが施されている。シートは輪郭に沿って照明付きパイピングが施され、夜間走行の際には雰囲気のある室内空間を演出する。インテリアトリムには、アンスラサイトファインラインライムウッドインテリアトリム、ブラックファインストラクチャールックセンタートリム、アンスラサイトファインラインライムウッドセンタートリム、AMG カーボンインテリアトリムなどを用意した。

パワートレインは、EQS 450+では、リアアクスルに最高出力333PS[245kW]を発揮するに電動パワートレイン(eATS)を搭載。航続可能距離は日本で販売されている電気自動車の中で最長となる700kmを実現。電気モーターには永久磁石同期モーター(PSM)が採用されている。AMG EQS 53 4MATIC+ではフロントとリアに eATS を備えており、最高出力 658PS[484kW]を発揮(RACE START 使用時は最大 761PS[560kW])し、航続可能距離 601kmを実現。トルクシフト機能によってフロントとリアの電気モーター間で駆動トルクの連続可変配分が行われるため、前後駆動力配分は常に効率的かつ最適化されている。なお、6.0kWまでの交流普通充電と、150kWまでの直流急速充電(CHAdeMO規格)に対応しており、外部給電器としての利用も可能となっている。さらに、インテリジェントンな回生ブレーキを採用しており、運動エネルギー回収をさまざまな方法で行うことが可能となっている。

安全面では、SRSエアバッグ(運転席、助手席)に加え、SRSニーバッグ(運転席)、予防的乗員保護システムPRE-SAFEを標準装備するなど、多彩な安全運転支援システムを採用している。

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