【遠藤徹の業界ココに注目】今秋、新型SUVが相次いで登場し、市場が活発化

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今秋、新型SUVが相次いで登場し、いずれも高人気で市場が活況を呈している。新規、フルモデルチェンジ、マイナーチェンジ、一部改良などのモデルである。代表格はトヨタのハリアー、RAV4、日産・エクストレイル、ホンダ・ZR-V、マツダ・CX-60、CX-8、スバル・クロストレイルなどである。本格的な販売開始は9月以降、年末にかけてであるが、多くは先行予約を6月から9月にかけて踏み切っており、大方のマーケット評価はほぼ判明している。

受注実績は概ね好調だが、生産が追い付かず、納期が大幅に遅れ、半年から1年の納車待ちとなっており、一部ではオーダーストップのモデルも見られる状況にある。コンセプト的には、街乗り志向のFFクロスオーバーモデルや、オフロード志向の4WD中心の両方があるがどちらも好評である。

メーカーによっては、どちらかに重点が置かれているラインアップであるが、トヨタだけは両方のモデルを展開し、クラス的にもフルラインアップで高いシェアを保持する傾向がある。これまではコンパクトクラスが中心であったが、今回はミディアムやラグジュアリークラスにも拡大し、人気が加速拡大する傾向にある。

パワーユニットはメインがハイブリッドであり、プラグインハイブリッドも新しいラインアップの投入が見られ、マーケットでの引き合いが多くなっている。またハイブリッドはEV走行可能なストロング方式のほか、モーターアシストのマイルド、エンジンを発電に使うシリーズハイブリッド、ガソリンのほかディーゼルハイブリッド方式など、多様な新開発ユニットが搭載される多極化の傾向が見られる。

(遠藤 徹)

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