マクラーレン、バーチャルのコンセプトカーから誕生した「ソーラスGT」発表

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マクラーレン・オートモーティブは8月20日(現地時間)、バーチャルレースのコンセプトカーを現実のものとした「Solus GT(ソーラスGT)」を発表した。カリフォルニアで開催中のモントレー・カーウィークで、マクラーレン・オートモーティブCEOのミハエル・ライタース氏が披露した。なお、デリバリーは2023年開始を予定している。

「ソーラスGT」は、ゲームソフト「グランツーリスモSPORT」に登場する、マクラーレンの未来的コンセプトカーに命を吹き込むため、最高峰のモータースポーツから、スーパーカーやハイパーカーの開発まで、マクラーレンの幅広い経験と専門性をフルに生かして誕生。シングルシートのクローズド・コクピットを採用したサーキット専用モデルで、わずか25台を特注で製造し、すべて売約済みとなっている。

 

 

パワートレインは、最高回転数10,000rpm以上、840PSと650Nmを超える最高出力と最大トルクを発揮する5.2リッター自然吸気V10エンジンと、専用設計の7速シーケンシャル・ギアボックスを採用。車重が1,000kgに満たず、1,200kg超のダウンフォースを発生するエアロダイナミクス性能を誇っている。

シングルシートを中央に配した印象的なコクピットデザインと、ジェット戦闘機を思わせるスライド式キャノピー、 モータースポーツ由来のパワートレインを構造の一部とするユニークなモノコックシャシーを採用している。また、ドライビングシートはオーナーの体型に合わせて型取りし、FIA認可のレーシングスーツ、ヘルメット、HANS(ヘッド・アンド・ネック・サポート)を各オーナーに合わせて特注。ドライバー育成指導プログラムも付属している。

さらに、専用のモノコック・ストラクチャーにFormula 1のシャシー技術を活用し、前後ストラクチャーもカーボン・ファイバー製を採用。少量生産ならではのカーボン「プリプレグ」工程を経ることで、強度や剛性、仕上げの美しさを確保するとともに、トップクラスのモータースポーツから採用したテクノロジーとして、3Dプリントによるチタン製コンポーネントをヘイロー型コクピット保護ストラクチャーとロールフープに使用し、軽量化と共に思い通りのデザインを可能とした。

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