スバルは8月25日、「アウトバック」が米国IIHS(道路安全保険協会)の新たな側面衝突試験において、試験車両で唯一の最高評価「Good」を獲得したと発表した。
IIHSは、車両のさらなる安全性向上を目的に、死亡事故の一因となっている高い速度の衝突に対応するため、より厳しい新側面衝突試験を導入。新試験では、従来の試験と同様に交差点での出会い頭の衝突を再現しており、衝突する台車の重量を増し、より速い速度で対象車両と衝突させている。新しい台車は最新の中型サイズのSUVの重量と同等となる1900kgで、従来の台車から400kg重く、衝突速度も50km/hから60km/hへ上げるなどの変更を行い、衝突時に発生するエネルギーが82%増加している。さらに、新しい台車の衝突面を最新のSUVやピックアップトラックと衝突した状況と類似するよう変更した。
新試験においても最高評価「Good」を獲得するには、乗員スペースの形状を衝突時も保持することが求められるほか、運転席と運転席の後席に設置されたSID-IIs人体ダミーによる計測値で、重傷の危険性が高くないことを示す必要があるのに加え、サイドエアバッグやシートベルトは、乗員スペースにおける衝撃から人体ダミー全体(頭部から腰部)を守ることが求められる。
アウトバックは、今回の新試験における最高評価の獲得のほか、2022 トップセイフティピックプラス(TSP+)の全ての評価基準において最高評価を獲得している。