日産・エクストレイル、フルモデルチェンジ! 全車e-POWERに。価格は319万8800円から

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日産自動車は7月20日、本格SUVのエクストレイルのフルモデルチェンジを発表した(発売は7月25日から)。第4世代へと進化したエクストレイルは、初代モデルからのDNAである“タフギア”を継承しつつ新たに上質さを加え、パワーユニットでは第2世代e-POWERとVCターボ、4輪駆動車には電動駆動4輪制御技術e-4ORCEを搭載。新型エクストレイルは、同社の電動化戦略をけん引する重要な役割も担っている。メーカー希望小売価格帯は、319万8800円~449万9000円。

世界初のe-POWER×VCターボ

高出力モーターを搭載した第2世代e-POWERが、力強く滑らかな走りを実現するともに、発電用エンジンには同社が世界で初めて量産化に成功した可変圧縮比エンジン、VCターボ(1497㏄、最高出力106kW/最大トルク250Nm)を採用した。

発電用エンジンにVCターボを初採用

乗用域から加速時までエンジン回転数を抑え、圧倒的な静粛性を実現した。プラットフォームも刷新し、高剛性なボディと徹底した遮音構造がe-POWERの走りの魅力を高める。

また、アクセルペダルだけで車速を自在にコントロールできるe-Pedal Stepは、e-POWER車で初めてブレーキ協調制御を採用し、加減速を繰り返す市街地に加え、状況に応じて自動的に油圧ブレーキを作動させることで、長い下り坂等幅広いシーンで快適に運転を楽しむことができる。

既成概念を変えたe-4ORCE

電動駆動4輪制御技術のe-4ORCEは、前後2基の高出力モーター(前:150kW、後:100kW)、左右のブレーキを統合制御することで、4輪の駆動力を最適化し、雪道や山道の走破性に力を発揮するとともに、市街地走行などの日常使いまで、あらゆるシーンや路面状況において車両の挙動が安定し、快適な乗り心地を提供する。

先進装備がさらに充実

クルマの周囲360度、全ての方向の安全を確保する「360°セーフティーアシスト(全方位運転支援システム)」が採用された。新たに追加した「SOSコール」や、対向車や先行車の有無に応じてハイビームの照射位置をコントロールする「アダプティブLEDヘッドライトシステム」をはじめとする、多彩な安全技術が、さまざまなシーンで安心なドライブをサポートする。

また、高速道路の単一車線での運転支援技術「プロパイロット」に、「ナビリンク機能」を追加し、ナビゲーションと連動することで地図データを元に、制限速度に応じた設定速度の切り替えや、カーブに応じた減速支援など、ドライバーの操作頻度を軽減する。

さらに、駐車時にステアリング、アクセル、ブレーキ、シフトチェンジ、パーキングブレーキのすべてを自動で制御する「プロパイロット パーキング」が、縦列・並列駐車、車庫入れをサポートする。

堅牢で上質感のあるデザイン

外観は、初代モデルから受け継ぐタフな力強さに、余裕と上質さを感じられるエッセンスを加え、この二つの要素が調和した新しいSUVプロポーションに仕上げた。ヘッドランプは、上段にポジションランプとターンランプを、下段にメインランプを配置し、上質感を演出する2階建ての構造となった。

新しいVモーショングリル

リヤコンビネーションランプは、視認性が高く、無垢のインナーレンズには日本の伝統的な切子パターンからインスピレーションを得た、精密でキラキラと光り輝く加工が施され上質さを演出した。

輝きが増したリヤコンビネーションランプ

内装では、タフさと上質な心地よさを兼ね備えたデザインを目指し、コンソール部分を宙に浮かせたブリッジ構造のセンターコンソールには、ラージサイズのカップホルダーを用意し、コンソール下にはティッシュボックスやひざ掛けなどが収納できる容量を確保した。

また、アームレストも兼ねるコンソールリッドは、収納物が取り出しやすい観音開きになった。さらに、ロールサンシェードをリヤドアに採用し、直射日光を遮ることで室内の快適性を高めている。

 

車体色は、2トーン5種類、モノトーン7色の全12色をラインアップ。中でも、初代から「エクストレイル」のイメージカラーとして親しまれ、新型では深紅のバラからインスピレーションを受けて鮮やかさと深み感を増した、日本市場初となるカーディナルレッドや、シャンパンのような上質でエレガントな色合いのシェルブロンドとスーパーブラックの2トーン、そしてタフで力強さの象徴となるステルスグレーなどが注目だ。

内装のシート素材には、ブラックのファブリックに加え、日産が独自で開発を行い初採用となる、しっとりとした肌触りと包まれる心地よさをもたらす次世代シート素材「テーラーフィット」、タン色のナッパレザー、そしてスキーやマリンスポーツなどのアウトドアアクティビティに役立つセルクロスを使用した防水シートの合計4種類を用意されている。

使い勝手に優れた快適な装備

メーターには、2種類の表示モードを選択できる12.3インチのアドバンスドドライブアシストディスプレイを採用した。また、センターディスプレイも12.3インチで、NissanConnectナビゲーションシステムは、自然な言葉で操作できるボイスアシスタントや、Amazon Alexaを搭載し、多彩なサービスでカーライフを快適にする。

メーター位置とインパネ中央に12.3インチのディスプレイが並ぶ

さらに10.8インチの大型ヘッドアップディスプレイを搭載し、運転中、必要な情報が目線の先に表示されることで、ドライバーは視線を移動することなく、必要な情報を把握することができる。

ラゲージスペースは荷室の幅、開口幅を広げることで、荷物の積み下ろしが容易となり、クラストップレベルの広さを実現した。ラゲージには100V AC電源(1500W)がセットオプションで用意され、災害時等の非常用電源やアウトドアで電気製品の使用が可能になった。

後列左から:入江慎一郎プログラムデザインダイレクター、アシュワニ・グプタ最高執行責任者。前列左から:星野朝子副社長、中村将一チーフビークルエンジニア

【グレード構成】

〈e-4ORCE:4WD〉

S e-4ORCE:347万9300円

X e-4ORCE:379万9400円

G e-4ORCE:449万9000円

X e-4ORCE(3列シート):393万300円

〈2WD〉

S:319万8800円

X:349万9100円

G:429万8800円

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