マツダは6月1日、新世代ガソリンエンジン「SKYACTIV-X(スカイアクティブ エックス)」の燃焼制御技術が、令和4年度全国発明表彰(公益社団法人発明協会主催)の「日本弁理士会会長賞」を受賞したと発表した。なお、表彰式は6月30日(木)、ホテルオークラ東京(東京都港区)での実施を予定している。
全国発明表彰は、日本における発明等の完成者並びに発明の実施及び奨励に関し、功績のあった人々を顕彰することにより、科学技術の向上及び産業の発展に寄与することを目的としている。
「SKYACTIV-X」は、ガソリンエンジンならではの高回転までの伸びの良さと、ディーゼルエンジンの優れた燃費・トルク・応答性といった特長を融合し、人馬一体の気持ちよい走りと優れた環境性能を両立したマツダ独自の新世代ガソリンエンジン。同エンジンは「MAZDA3」「MAZDA CX-30」に搭載されている。
今回、「SKYACTIV-X」で受賞した発明技術は、火花点火燃焼の火炎球によって、ガソリンエンジンでありながらディーゼルエンジンのような圧縮着火燃焼を制御する火花点火制御圧縮着火燃焼(SPCCI)方式の燃焼制御技術。量産ガソリンエンジンとしては世界初の技術で、走りの楽しさと燃費・環境性能の両立を実現する技術として高く評価されている。
【受賞概要】
- 賞名:日本弁理士会会長賞
- 受賞対象:火花点火制御圧縮着火エンジン技術の発明(登録番号:特許第6562164号)
- 受賞者:松本 浩太(まつもと こうた)、漆原 友則(うるしはら とものり)、井上 淳(いのうえ あつし)、河合 佑介(かわい ゆうすけ)、宮本 亨(みやもと とおる)、神代 雄大(こうしろ ゆうだい)