トヨタ、シエンタ/ハリアー/RAV4など計12車種 34万8152台をリコール

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トヨタは4月13日、「シアンタ」の 原動機(エンジン) に不具合があるとして計25万9,991台、また「ハリアー」「RAV4」「RAV4 PHV」「ミライ」「ランドクルーザー」「NX250」「NX350」「NX350h」「NX450h+」「LS500h」「LX600」計11車種の①制動装置(ブレーキアクチュエータ用制御コンピュータ)②車体(ボデー) に不具合があるとして計8万8161台のリコールを国土交通省に届け出た。対象となる製作期間は平成27年5月7日~令和4年4月4日。

「シエンタ」の不具合の部位は原動機(エンジン)で、ハイブリッド車のカウルルーバにおいて、サービスホールカバー部の防水性能が不適切なため、経年で防水性が低下し、多量の雨水等がかかった場合、水がエンジンのインジェクタ取付部から燃焼室に浸入することがある。そのため、コンロッドが変形して異音が生じ、最悪の場合、エンジンが破損し、走行不能となるおそれがある。 改善措置は、全車両でサービスホールカバーに排水ガイドおよびフードにシールゴムを追加する。また、エンジンの燃焼室を点検し、異常がある場合はエンジンを新品に交換する。不具合の件数は27件発生している。

11車種の不具合の部位は①制動装置(ブレーキアクチュエータ用制御コンピュータ)②車体(ボデー) で、①横滑り防止装置(VSC)において、制御プログラムが不適切なため、VSC機能オフ状態でブレーキペダルを踏んだままシステム停止後に再始動すると、機能オン状態に復帰しない。そのため、オフ表示灯が点灯し、VSCが作動しないおそれがある。②エンジンルーム内のショックアブソーバ取付部付近のボデーにおいて、溶接設備の設定が不適切なため、当該部位に溶接が行われていないものがある。そのため、そのままの状態で使用を続けると亀裂が生じ、最悪の場合、走行安定性を損なうおそれがある。改善措置は全車両で、①ブレーキアクチュエータ用制御コンピュータのプログラムを対策仕様に修正する。②ショックアブソーバ取付部付近の溶接有無を点検し、ない場合は溶接する。また、当該部位に損傷が認められた場合は、補修を行う。

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