ボルボ、EV用超高速充電バッテリー技術を開発するイスラエル企業に出資

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ボルボ・カーズは4月19日、同社のベンチャーキャピタル部門であるボルボ・カーズ・テック・ファンドを通じて、電気自動車用の超高速充電バッテリー技術を開発するイスラエル企業のストアドットに出資したと発表した。

ボルボ・カーズは、2030年までに完全な電気自動車メーカーになることを目指しており、わずか5分の充電で160kmの航続距離を実現するバッテリーを実現するための先駆的な技術に取り組んでいるストアドットに出資することで、新しいバッテリー技術に関して緊密な協力が可能となるとし、今回の協業により、ストアドットは新技術の市場投入の時期を早め、2024年までの量産を目指すとしている。

 両社の協業は、主にボルボ・カーズがスウェーデンの大手バッテリーメーカーであるノースボルト社と昨年設立したバッテリー技術のジョイント・ベンチャー内で行われ、ストアドットへの出資を通じて、協業から生まれるあらゆる技術へのアクセス権を得たことになる。

ストアドットの先駆的なバッテリー開発は、独自のシリコン優位の負極技術と関連するソフトウェアの統合が中心となっており、ボルボ・カーズの航続距離が長く、充電時間が短く、コストがかからない電気自動車を開発するという目標と密接に結びついたもので、超高速充電バッテリー技術の開発を目指すと述べている。

また、昨年発表されたノースボルトとの合弁事業においては、次世代のボルボおよびポールスターの電気自動車用に特別に開発された最先端のバッテリーセルの開発と製造の両方に焦点を当てており、スウェーデンのイェ―テボリ地区に研究開発センターとバッテリー製造工場を設立した。

ボルボ・カーズでは、今後数年間で業界で最も野心的な電動化計画の1つである電気自動車の新シリーズの展開を予定するなど、全面的な電動化への移行は、2040年までにカーボン・ニュートラルな企業になるという高い目標の一環であり、事業全体で一貫して二酸化炭素排出量の削減に取り組んでいくと述べている。

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