ジャガーとエンビジョン、フォーミュラEに向けサプライヤー契約を締結

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ジャガーとエンビジョン・レーシングは2月8日(英現地時間)、2022/23 ABB FIAフォーミュラE世界選手権に向けた、新たな複数年のサプライヤー契約を締結したと発表した。

同契約により、フォーミュラE待望の第3世代(Gen3)に向け、ジャガーがその定評あるパワートレイン技術を、同じく英国を拠点とするチームのエンビジョン・レーシングに供給することになる。新シーズンからはGen3のレーシングマシンとなり、高性能車のパフォーマンス、効率性、持続可能性における新たなベンチマークとなるとしている。今回エンビジョン・レーシングとのサプライヤー契約を結んだことで、来シーズンからジャガーTCSレーシングに加えて、ジャガーのパワートレインを搭載した4台のマシンがレースに参戦する。

これまでに両チーム合わせて15勝、40回以上の表彰台を獲得しており、同社は今後専門的な技術を共有、協力することで、勝利の方程式が確立され、フォーミュラE自体が成熟されていくことで、そこで開発される技術の影響はますます大きくなり、レースの世界から公道へ応用され、クリーンなモビリティの未来をリードしていくと述べている。

ジャガーは「REIMAGINE」戦略の一環として2025年よりピュアEV(フルバッテリー電気自動車)のラグジュアリー・ブランドとして生まれ変わり、長年にわたるフォーミュラEの技術パートナーであるウィリアムズ・アドバンスト・エンジニアリングを通じて、エンビジョン・レーシングに新しい高電圧電気モーター、インバーター、トランスミッション、冷却システム、ケーシング、サスペンションの供給を予定している。

ジャガー・ランドローバーの「REIMAGINE」戦略と、エンビジョン・レーシングの「Race Against Climate Change(気候変動と戦うレース)」プログラムを通じて、両社は持続可能な未来を目指す確固たるコミットメントを共有しており、世界的な気候サミットへの関わりを通じてスポーツ界の持続可能性をリードし、スポーツの新しい基準を明確に打ち立てるというエンビジョン・レーシングの「COP26」キャンペーンを受けて、今回の発表に至った。エンビジョン・レーシングは、刺激的でありながら教育的で、そしてエキサイティングな方法で気候変動問題を提起し、フォーミュラEやモータースポーツがクリーンなモビリティへの移行に大きな影響を与えるとしている。

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