【気軽にボートフィッシング】春からはシロギス、マゴチが楽しい・鴨居港(神奈川県)

アウトドア レジャー

三浦半島の観音崎の南隣に位置する鴨居港。特徴は冬場の北風に強いという点があげられる。砂地帯に岩礁帯や海藻根が広く点在するエリアが多く、多彩な魚種をボート釣りで狙えるのが魅力だ。水深5~8m前後の根周りを軽いブラクリに岩イソメを付けて丹念に探ると今や絶滅危惧種に近いと言われるアイナメが釣れる。また、晩秋から港真沖に設置される海苔ダナやワカメダナの周辺をたっぷりのアオイソメを付けて砂地帯を置き竿で探ると全長30cmオーバーのマコガレイが釣れたものだった。だが、数が少なくなり今や昔となってしまった。

ボート店は現在2店舗。カネハ釣り餌ボート店(℡0468-41-7404)と清藤釣具店(℡0468-41-0598)がある。ボート料金は手漕ぎでカネハ釣り餌ボート店が1隻4000円、清藤釣具店は3100円。両店とも要事前予約。駐車場代は無料。

ポイントAはマコガレイの好ポイント。11~翌年4月末頃まで期待できるが、ここ数年で一段と数が激減。ワカメタナの周辺にアンカーを投入しての掛かり釣りだが、ブイの近くには太いロープが縦横に入っているため最短でも30m以上は離れること。ロープに仕掛けが根掛かりして釣りにならないことも。5月からはシロギスが数釣れるようになるが、その頃には海苔タナもワカメタナも撤去され、幅広く流し釣りを満喫できるはずだ。マゴチの魚影も濃い。

ポイントBは鴨居港口と自衛隊の港の堤防の先端付近の真沖。水深は5m前後と浅いが、前述したアイナメが生息する貴重な場所。潮と風が緩い凪の日に流し釣りでブラクリ仕掛けを投げて探ってみたい。根掛かりも多いので仕掛けの予備は多く持参すること。また晩秋からはカワハギも釣れる場所だけに魅力はある。ただし、カワハギはアンカーを投入してジックリと時間を掛けて狙うと良い。ブイ付近には絶対にアンカーを入れないことも忘れてはならない。

東京から来るには横浜横須賀道路・馬堀海岸インターを下車。T路信号を右折して走水方面へ直進する。海岸線を道沿いに走り鴨居港へ。

 

【梅澤克博】
神奈川県藤沢市出身。江ノ島の近くに生まれ育ったためか、小学校4年生の頃から海釣りを経験。2歳上の兄と自宅近くの池でフナ釣りをしたりアメリカザリガニを捕ったのはもっと小さい頃から。中学生時代にイシダイ釣りにハマるが、外道のウツボや良くてカサゴ程度に終わる。大学時代は創部60年以上の歴史を持つ釣り部に入り、磯釣りに没頭する。大学卒業後はトヨタ系ディーラーのセールスマンを経て自動車関連の業界誌記者に転身。その後編集プロダクションを設立。「関東周辺防波堤釣り場ガイド」等を手掛ける。最近は陸っぱりの釣りは完全に仕事になってしまったため、プライベートでは手漕ぎのボート釣りを楽しむ。動画でもレポートする「うみつりネット」も運営中。

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