【気軽にボートフィッシング】マコガレイも狙える・久里浜沖(神奈川県)

アウトドア レジャー

東京湾にありながら唯一穴場的なボート釣り場が久里浜沖だ。現在では黒船釣具店のみが貸しボートの営業を続けている。レンタル料金は手漕ぎボートのみで1日4500円。午前7時から漕ぎ出して着岸は午後3時。毎週月曜日が定休日だが、祝日の場合は翌火曜日定休。駐車場は近くにある「くりはま花の国第二駐車場が1日600円。徒歩10分前後と近い。ボートは前日までに電話予約(℡046-835-0372)が必要。餌の販売もあるので便利だ。参考までに1kgの冷凍アミコマセは350円。ただし氷は300円と少し高い。

ポイントAは短い堤防の赤灯台から数百メートル離れた場所。海底は砂地帯でシロギスやハゼ、メゴチの他に潮が濁るとイシモチも回遊してくる好ポイント。水深は5m前後でツブ根が点在する場所もあるので仕掛けを引き摺ると根掛かりすることも。また、航路が近いので流し釣りには十分注意すること。振出式のパックロッドに小型スピニングリールの組み合わせで事足りる。市販のシロギス仕掛けにアオイソメを5cm程度に千切って針に刺せば良い。アタリが遠いときには仕掛けをフワっと手前へ跳ね上げて誘うと効果的だ。

ポイントBは水深9m前後。ここも砂と泥が混じった海底地形。晩秋から春先にかけて今では数少なくなったマコガレイが釣れる貴重なポイント。海苔棚や蛸壺のブイが点々とあるので、あまり近づかないようにアンカーを投入してじっくりと複数本の竿を出して置き竿で狙うと良い。フグが多い場合は場所を50mほど移動させると良い。なお、このボート釣り場では、南西~西風に弱いので要注意。北から北東風には強い。風が強く吹いたら速攻で岸に戻ること。アンカーは比較的軽いため場所変えを億劫がらないことも大切である。

東京から来るには首都高速横羽線経由で横浜横須賀道に狩場インターから入り、佐原インター下車、国道134号線で平作川沿いに久里浜港を目指すと県道212号線に出るので交差点を右折して直進し黒船釣具店へ。

【梅澤克博】
神奈川県藤沢市出身。江ノ島の近くに生まれ育ったためか、小学校4年生の頃から海釣りを経験。2歳上の兄と自宅近くの池でフナ釣りをしたりアメリカザリガニを捕ったのはもっと小さい頃から。中学生時代にイシダイ釣りにハマるが、外道のウツボや良くてカサゴ程度に終わる。大学時代は創部60年以上の歴史を持つ釣り部に入り、磯釣りに没頭する。大学卒業後はトヨタ系ディーラーのセールスマンを経て自動車関連の業界誌記者に転身。その後編集プロダクションを設立。「関東周辺防波堤釣り場ガイド」等を手掛ける。最近は陸っぱりの釣りは完全に仕事になってしまったため、プライベートでは手漕ぎのボート釣りを楽しむ。動画でもレポートする「うみつりネット」も運営中。

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