スズキ財団、「第2回やらまいか大賞・特別賞」を決定

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公益財団法人スズキ財団は2月18日、「第2回やらまいか大賞・特別賞」を決定したと発表した。

設立40周年を記念して令和2年度(2020年度)に、日本の機械工業技術の更なる発展を目的とし、「何事もまずはやってみよう」という「やらまいか精神」で常に意欲的に挑戦し、優れた功績を上げた研究者を毎年顕彰する事業として「やらまいか大賞」と「やらまいか特別賞」を創設。

「やらまいか大賞」は、国民生活用機械等の生産・利用・消費に係る科学的研究に関する発展に顕著な功績のあった研究者について顕彰し、「やらまいか特別賞」は、過去においてスズキ財団の科学技術研究助成及び課題提案型研究助成を受けたものの中から、その成果が将来に渡り、顕著である研究者について顕彰する。同事業は年一回実施し、大賞受賞者には賞状及び金杯、副賞として1000万円、特別賞受賞者には賞状及び金杯、副賞として300万円を贈呈する。

第2回に当り「やらまいか大賞」および「やらまいか特別賞」は、令和3年(2021年)3月12日から5月31日まで募集を行い、審査委員会の審査を経て、令和4年(2022年)2月18日にスズキ財団理事会にて受賞者を決定した。

【第2回「やらまいか大賞」・「やらまいか特別賞」について】

<①やらまいか大賞>

  • 受賞者:東京農工大学 名誉教授 永井 正夫(ながい まさお)氏 (73歳)
  • 受賞名:自動車事故低減のための予防安全技術の確立
  • 顕彰理由:車両制御分野、ドライブレコーダを活用した研究活動、交通安全の学術的取り組み、自動運転の啓発に関して、「やらまいか」精神で常に意欲的に、関連する先生方や指導する学生と共に、現場で実務に挑戦し続け、この領域における技術の発展と人材の輩出に大きく貢献した。

<②やらまいか特別賞>

  • 受賞者:和歌山大学 教授 中嶋 秀朗(なかじま しゅうろう)氏 (48歳)
  • 受賞名:不整地移動車両の車輪機構の開発
  • 顕彰理由:スズキ財団が平成18年度(2006年度)に研究助成した「不整地移動車両の車輪機構の開発」を契機として、不整地走行が可能な電動パーソナルモビリティを開発し、これを継続的に発展させて、開発したモビリティの走行性能の実証と性能向上のために、やらまいか精神を発揮して海外のコンテストにチャレンジして賞を獲得するなど、この領域における技術の発展に貢献した。
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