ジャガー・ランドローバー、NVIDIAと自動運転システムやAI機能を共同開発

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ジャガー・ランドローバーは2月17日、人工知能(AI)とコンピューティングのリーディング・カンパニーであるNVIDIAと複数年にわたる戦略的パートナーシップを締結し、次世代の自動運転システムに加え、AIを活用したサービスやエクスペリエンスを共同開発、提供していくことを発表した。

2025年以降、ジャガーとランドローバーから提供されるすべてのモデルにはNVIDIA DRIVEソフトウェアデファインド・プラットフォームを搭載し、アクティブセーフティ、自動運転、パーキングシステム、ドライバー支援システムなどに加え、車内ではドライバーおよび乗員をモニタリングして車両環境の高度なビジュアライゼーションなどのAIを駆使した機能も提供するとしている。

NVIDIA DRIVE Hyperionをベースにしたフルスタックソリューションは、DRIVE Orin中央制御型AVコンピューターを採用し、DRIVE AVおよびDRIVE IXソフトウェア、セーフティ、セキュリティ、ネットワークシステム、サラウンドセンサーの搭載を予定。DRIVE Orinが車両のAI頭脳となり、ジャガー・ランドローバー・オペレーティング・システムを実行し、DRIVE Hyperionが中枢神経系の役割を担うとしている。

さらに、ジャガー・ランドローバーは、自社開発のデータセンター・ソリューションも活用し、NVIDIA DGXと組み合わせてAIモデルのトレーニングを行い、NVIDIA Omniverse上に構築されたDRIVE Simソフトウェアが物理的かつ正確なリアルタイム・シミュレーションを行い、ジャガー・ランドローバーのソフトウェアデファインドな機能と、エンドツーエンドの検証をするアーキテクチャが、OTA(over-the-air software:無線通信によるアップデート)で、車両の生涯を通じて、常に、最新かつ革新的な運転支援および自動運転サービスの提供を可能にするという。

今回のパートナーシップ締結に際し、ジャガー・ランドローバーの最高経営責任者(CEO)のティエリー・ボロレ氏は、「業界をリードするNVIDIAと連携し知識を共有することは、クオリティ(品質)、テクノロジー(技術)、サステナビリティ(持続可能性)の新たなベンチマークを打ち立てるという当社の『REIMAGINE』戦略を実現するためには不可欠なことでした。ジャガー・ランドローバーは世界で最も目の肥えたお客様に、世界で最も魅力的なラグジュアリーカーおよびサービスを提供するクリエーターになることを目指しています。NVIDIAとの長期にわたる戦略的パートナーシップは、ジャガー・ランドローバーのビジネスをグローバルなデジタルリーダーへと変革させ、未来のクルマの潜在能力をさらに広げるものです。」と語った。

また、NVIDIA創設者兼最高経営責任者(CEO)のジェンスン・フアン氏は、「次世代の自動車は、自動車産業を最大かつ最先端のテクノロジー産業のひとつへと変革していくでしょう。ソフトウェアデファインドでプログラム可能な車両により、車両の生涯を通じて最新の機能とサービスを提供し続けることができます。ジャガー・ランドローバーとのパートナーシップを通じて、交通の未来を再定義し、最先端のクルマを作り出していくことが非常に楽しみです。」とコメントした。

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