ボルボ、4年連続でサステイナビリティ・パフォーマンスの最高評価を獲得

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ボルボ・カーズは2月15日、企業のサステナビリティ評価の大手プロバイダーであるEcoVadis(エコバディス)から、4年連続で同社のサステイナビリティ・パフォーマンスについて最高評価を獲得したと発表した。

EcoVadisは、ボルボ・カーズのサステナビリティ・パフォーマンスについて、同社の方法論に基づく「構造的かつ積極的なアプローチ」によって、Advancedランクに値すると評価。プラチナ・メダルに格付けされた。

また、ボルボ・カーズは、厳しいサステナビリティ評価で知られる格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)の年次企業サステナビリティ評価でブロンズ評価を獲得。同ブロンズ評価は、環境、社会、コーポレート・ガバナンスに関する評価で、自動車関連企業の上位10パーセントに入るものとなる。同社は、環境カテゴリーにおけるパフォーマンスが特に評価され、温室効果ガス排出量、エネルギーおよび水の消費量、廃棄物処理への取り組みが評価されたとしている。

さらに、各業界で最も優れた業績のみを掲載するS&Pの権威ある「2022年サステナビリティ・イヤーブック」にも掲載。今後数年にわたって、ボルボ・カーズはS&Pの評価をさらに向上させることを目指すと述べている。

ほかにも、世界的に有名な環境NPOであるCDPは、ボルボ・カーズの気候変動対策の中核である、サプライチェーン全体への気候変動対策を連携させる取り組みを認め、「サプライヤー・エンゲージメント・リーダー」の称号が授与された。これは、昨年末にボルボ・カーズの環境に対する総合的な取り組みと気候変動対策に対してAスコアが与えられたことに続くものとなる。

ボルボ・カーズは、2040年までにクライメート・ニュートラルな企業になることを目指し、事業と製品における二酸化炭素排出に対する包括的な気候変動対策計画を策定。2040年のビジョンに向けた最初の具体的なステップとして、2018年から2025年の間に、自動車1台あたりのライフサイクル炭素排出量を40%削減することを目標としており、電動化によるテールパイプ排出ガスへの対応にとどまらず、製造ネットワーク、幅広い事業活動、サプライチェーンにおける炭素排出にも取り組むほか、循環型経済を取り入れることで、貴重な素材をより有効に活用し、二酸化炭素排出量を減らしていくとしている。

また2025年からは、年間250万トンの二酸化炭素排出量を削減し、新車に使用する素材の25%をリサイクルやバイオベースとすることを目指すほか、再製造、リサイクル、再利用といった循環型経済の原則を採用することで、年間10億SEK(スウェーデン・クローナ:日本円約123億円)のコスト削減を見込んでいる。

EcoVadis、S&P、CDPが評価に使用する手法は、国際的なサステナビリティ基準に基づき、サステナビリティとサプライチェーンの専門家からなる科学コミュニティによって審査されており、特にEcoVadisでは、企業がサプライチェーン全体でサステナビリティをどのように実践しているかに着目。様々な業界の投資家や企業、特に大規模なフリートバイヤーが、EcoVadis、S&P、CDPなどが発表する格付けを購買や投資の意思決定に利用することが多くなっているという。

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