住友ゴムは1月24日、ウエット性能を大幅に高めた小型トラック･小型バス用オールシーズンタイヤDUNLOP（ダンロップ）｢SP LT22｣を3月1日から順次発売すると発表した。発売サイズは幅広い車種に適合する全20サイズ、価格はオープン価格。
【エッジ成分増加によりウェットトラクション性能が向上】
｢SP LT22｣は、エッジ成分を従来品「SP LT21M」から3倍に増やし、エッジ数が増えたことで、より多くの水をかき出しいち早く路面に密着することを可能にし、特に滑りやすい路面におけるウエットトラクション性能を30％向上した。
【接地面積増加によるウェットブレーキ性能が向上】
タイヤトレッドと路面との実接地面積を従来品比で30％増加。実接地面積が増加したことで、路面に車両からの力が伝わりやすくなり、特に滑りやすい路面におけるウエットブレーキ性能が24％、アスファルト路面では5%向上した。また接地幅が広くなったことでトレッドにかかる圧力が分散され、ショルダー部が早期に摩耗してしまう肩落ち摩耗を防ぐ。
【ブロック拡大によるウェット操縦安定性能が向上】
従来品で6列だったリブを2列減らし、1つ1つのブロックを大きくすることで、トレッド全体の剛性が向上しタイヤのふんばる力を向上。これによって、ウエット操縦安定性能が向上し、カーブ時に外側へ膨らみにくくなり、レーンチェンジ時のふらつきを抑制するほか、リブ数を減らしたことで、石噛みし易いブロックの交差ポイントが減少し、タイヤ損傷の抑制にも貢献する。
【ゴムの配合変更と3Dサイプ採用で耐摩耗性能が向上】
ゴムに配合するカーボンブラックを、従来品で使用していたものよりも補強層が大きい「新アクティブカーボン」に変更したことで、ポリマーとの結びつきが強固になり、より強いゴムへ進化した。さらに、3Dサイプを採用することで、ブロック同士がお互いを支え合い、ブロックの倒れこみを防ぎ剛性が保たれ、優れた耐摩耗性能を発揮する。
