パナソニック・ジャガー・レーシング、フォーミュラE 総合7位でシーズンを終了

業界ニュース

パナソニック・ジャガー・レーシングは、ABB FIA フォーミュラE選手権2018/2019シーズン 第12・13戦 ニューヨーク・グランプリに出走し、ミッチ・エバンス選手が3度目の表彰台を獲得し、総合7位で今シーズン全てのレース日程を終了した。

ダブルヘッダー・レースとなったニューヨーク・グランプリの初日第12戦では、アレックス・リン選手がクオリファイ・セッションでいいタイムを叩き出し、スーパーポール・シュートアウト・セッションに出走、最終的に3番グリッドを獲得した。決勝レースのスタート直後、一周目でオーバーテイクし、2位にまで順位を上げたが、残念ながらレース中盤でマシントラブルに見舞われ、リタイアとなった。
 
一方ミッチ・エバンス選手は、クオリファイ・セッションで苦戦し13番グリッドからのスタートとなったが、目覚ましい追い上げを見せて2位に浮上、そのままでフィニッシュして、今シーズン3度目の表彰台を獲得した。
翌日、シーズン最終戦となる第13戦では、8番グリッドからスタートしたミッチ・エバンス選手は、最終ラップでルーカス・ディ・グラッシ選手(アウディスポーツ・アプト・シェフラー)と接触し、6位から17位へと順位を落とした。アレックス・リン選手は21番グリッドから、着実に追い上げて16位でフィニッシュとなった。
最終戦を終え、ミッチ・エバンス選手はドライバーズ・ランキングで5位、アレックス・リン選手が18位となり、パナソニック・ジャガー・レーシングは、シーズン全体で7位という結果を残した。
パナソニック・ジャガー・レーシングは、フォーミュラEにおける気候変動の課題に対する熱意ある姿勢、革新性、そしてそのスピードなどが評価され、ABB FIA フォーミュラE選手権および国際環境NGO団体のThe Climate Group(TCG)から、初めてクライメート・チャンピオン・アワード(Climate Champion Award)に選出された。

ミッチ・エバンス選手は、「レース初日、13番グリッドからスタートしてまさか表彰台にまで辿りつくとは思っていませんでした。ドライバーズ・ランキング首位の可能性を残し最終戦に挑みましたが、結果的に5位でシーズンを終えることになり残念でなりません。私たちは、今シーズン、特にシーズン後半は、かなり進化してきましたし、とても誇りに思います。チームは『I-TYPE 3』という素晴らしいマシンを私に用意してくれました。レースでも結果を残すことができ、感謝しています。」と述べた。

アレックス・リン選手は、「12戦では、スーパーポール・シュートアウト・セッションに進みクオリファイ・セッションで3番グリッドを獲得でき、決勝レースでも順位を上げ、一時2位にまでつけることができました。初勝利への期待がありましたが、不運にもマシントラブルによりリタイアとなってしまい悔しくてたまりません。最終戦もいいペースで走れたと思いますが、グリッド・ペナルティを受けるなど、うまくは進みませんでした。パナソニック・ジャガー・レーシングに加入してから、これまで様々なレースを経験してきましたが、ともに戦ったチームの皆様に感謝したいと思います。本当に楽しいシーズンでした。」とコメントした。

パナソニック・ジャガー・レーシング・チームのディレクターであるジェームズ・バークレー氏は、「今シーズン、私たちのチームが成し遂げてきたことすべてを誇りに思っています。ローマでは初優勝し、合計で3回、表彰台を獲得することができました。これはチームが一丸となって積み重ねてきた努力の賜物です。最終戦まで優勝争いをするポジションを維持できたこと自体が、チームの成長を示していると思います。最後の第13戦は苦しい戦いでしたが、チーム全員でベストを尽くしました。チームは目覚ましいスピードと効率性を発揮する素晴らしいマシン『I-TYPE 3』をつくりあげました。そして、チームとして勝つこと、最前線で戦うことを学んだシーズンでした。勝利に向け、ともにベストを尽くしてくれたミッチ・エバンスとアレックス・リンに感謝します。また、すべてのパートナーそしてファンの皆様にお礼を述べたいと思います。次なるシーズンに向けた準備はすでに始まっています。タフなシーズンになると思いますが、チームのモチベーションは高く、勝利への意気込みも増しています。」と述べている。

Tagged