シトロエン、新型「C4」「Ë-C4 ELECTRIC」を発表

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グループPSAジャパンは1月7日、シトロエンの伝統であるCセグメントハッチバックの復活となるNEW「C4」およびNEW「Ë-C4 ELECTRIC」を発表した、なお、全国のシトロエン販売店を通じて1月22日(土)より発売する。価格(消費税込)は290万円~465万円。

欧州ではハッチバックマーケットはメインストリームの一つであり、2019年のCセグメント販売実績のおよそ28%を占めており、日本においても輸入車市場の31%をCセグメントが占め、そのなかの25%がハッチバックのボディ形態となっている。

「C4」および「Ë-C4 ELECTRIC」は、そのセグメントの中でもそのユニークかつ大胆なアイデンティティーを主張する、あらたなコンセプトを表現したという。ボディを高く持ち上げることで、ほかのどれとも似ていない独創的なスタイルを創造。ハッチバックのエレガンスとダイナミズムを備えつつ、そこにSUV的な力強さと個性を融合した。エアロダイナミックかつ流れるようなラインを備え、プロポーション、シルエット、ディテールといったあらゆる要素において革新的であること、というシトロエンのブランドアイデンティティーが刻まれているのに加え、ブランドのデザイン表現にあらたな風が吹き込まれている。

【コンセプトカーCXPERIENCEに直接的にインスパイアされた新世代ハッチバック】

デザインは、2016年のパリモーターショーにてワールドプレミアされたCXPERIENCE(Cエクスペリエンス)に直接的にインスパイアされており、フロントグリル中央のダブルシェブロンから続くクロームのラインが左右にV字型のLEDシグネチャーライト(上段:デイタイムランニングライト、下段:ヘッドライト)と伸びやかに繋がり、大胆さとシャープな力強さを表現している。C4カクタス以来のデザインキーを受け継ぐハイボンネット、大径ホイールと地上高がもたらす高めのアイポイント、それでいながらクーペのような、なだらかに傾斜するルーフラインなどの真新しいフォルムは、ボディ床面の空力対策とあいまって優れたエアロダイナミクスを実現。さらにリアランプの造形も同様にV字型のデザインを採用しており、独創的で個性的なスタイルを演出している。加えて、ルーフラインやサイドシルエットは、どこかかつてのミドルクラスシトロエンの名車、GSを彷彿とさせ、最新のシトロエンでありながら、どこか伝統的な懐かしさを感じるモデルとなっている。

 

 

【居心地の良さ、くつろぎ感を追求したインテリア】

さらにインテリアにおいて、デザインチームはエクステリア同様の独創性を追求。運転者と同乗者に平等な移動の喜びとリビングのような居心地の良さ、くつろぎ感を提供するためCITROËN ADVANCED COMFORT®プログラムのコンセプトを新世代デザインと融合。ダッシュボードは横方向の広がり感を強調する水平基調とし、センター部に10インチのタッチスクリーン・インフォテイメントシステムを搭載し、その下にエアアウトレット、さらに下にはあらたにダイヤルと押しボタンのフィジカルな空調コントロールを設け、運転中の操作性を向上。タッチパネルと物理スイッチの機能の切り分けをおこない、UI/UXの最適化と再構築を実施した。メーターは5.5インチデジタルインストルメントパネルとポップアップ式のカラーヘッドアップディスプレイを採用。ドライバーが運転中に必要な情報を瞬時に読み取ることができるよう、シンプルで明快なグラフィックを特徴としている。レーンポジショニングアシスト、アクティブクルーズコントロールなどの操作はロジックを変更し、ステアリング左に集約。シフトセレクターはクロームで仕上げたトグルスイッチを新採用し、指先の軽いタッチで操作が可能となっている。

シートには、シート生地裏に特別なフォームを配することで身体とシートの“当たり”感を改善した、アドバンストコンフォートシートを全車に採用。生地裏のフォームのボリュームも従来の2mmから15mmへと大幅にアップしたことで、しっとりふっかりとした比類ない柔らかさを実現し、疲労につながる車体の微震動をシートが吸収する。後席はクーペのような流れるルーフラインでありながらライニング形状を最適化し、ヘッドクリアランスを確保。2665mmのロングホイールベースの恩恵を受けるクラス最長レベルの余裕ある後席ニースペースを実現している。

また、SHINEにはスライディングガラスサンルーフを標準装備。アウタースライド式となっており、前側は開閉可能で、室内側には直射日光をさえぎるサンシェードも装備している。

 

 

【ガソリンエンジン、ディーゼルエンジン、BEVの3つのパワートレインを選択可能】

ガソリンエンジン、ディーゼルエンジン、BEVで同じSHINEグレードを設定。異なるパワートレインでありながら同一トリムとすることで、乗り味、機能、装備、スペースなど自動車としての基本を同等とし、ユーザーのライフスタイル、使用状況、好みなどに応じて自由に選択可能とした。同コンセプトは、BセグメントおよびCセグメント専用の最新世代のコンパクトプラットフォーム CMP(Common Modular Platform)の上に成り立っており、その名が示すように、ディメンジョンとパワーユニットのバリエーションに高い柔軟性を備えており、ICEとBEVの混流生産も可能となる。「C4&Ë-C4 ELECTRIC」では、このCMPをロングホイールベース化して使用している。なお、EVバージョンのeCMP場合、リアサスペンションのトーションビームに重量増による横方向の負荷に対応するためパナールロッドが追加されている。

【日本におけるシトロエン初となるBEV「Ë-C4 ELECTRIC」】

「Ë-C4 ELECTRIC」は日本におけるシトロエン初のフルEV。パワーユニットには最高出力100kW(136ps)、最大トルク260Nmの高効率電動モーターと50kWの大容量リチウムイオンバッテリーパックを採用。このバッテリーパックは、液冷ヒートポンプで充放電時のバッテリー温度の管理と最適化を図っており、一個当たり約13.1kgのモジュールを18個組み合わせ、総体積約220ℓ、重量約350kgのバッテリーパックをCMPの電動版であるeCMPでは、一般的なEVプラットフォームと異なり、フロントシート座面下、リアシート座面下、センターコンソールなど車体を上から見たときにH型に重量配分を考えてバッテリーを分けて効率的に配置。ICE版と変わらない室内容量とスペースを確保している。また電動モーターならではのデリケートなアクセル操作にも追従する特性と電動走行ならではのリニアな加速を実現した。これまで以上に電費効率を向上させたことで、航続距離はWLTCモードで405km、JC08モードで459kmを実現している。

また、スポーツモード、ノーマルモード、エコモードの3つのドライブモードを用意。また、ブレーキモードは2つの選択が可能で、ドライバーはボタンの操作で好みの回生ブレーキ強度を選ぶことができる。

 

 

【ボタンひとつで充電予約とプリコンディショニングが可能】

充電ポートにプラグを差し込むだけで自宅や外出先で手軽に充電が可能。自宅では付属の充電ケーブルを使用するコンセントタイプ(200V 3kW/満充電まで約18時間/50km走行分で約3時間)、ウォールボックスタイプ(200V 6kW/満充電まで約9時間/50km走行分で約1.5時間)の普通充電に対応。急速充電はCHAdeMO規格(約80%充電に約50分)に対応し、外出先の高速道路のサービスエリア、ショッピングモールなどの全国の充電スポットを利用可能。

さらに、自宅などでのバッテリー充電時に充電開始時刻をあらかじめ設定しておく充電予約が可能なほか、乗車するタイミングに合わせて車内を快適な温度になるようにあらかじめエアコンを作動させるプリコンディショニングも可能となっている。

【「C4」/ガソリンとディーゼルエンジンを設定】

ガソリンモデルのパワートレインは世界各国のモータージャーナリストの投票によって決められるインターナショナル・エンジン・オブ・ザ・イヤーを5年連続獲得している、最高出力130ps、最大トルク230Nmを発揮する1.2ℓPureTech ターボエンジンを搭載。250バールの高圧燃料噴射システム、ウェイストゲートバルブの電子制御化、GPF(ガソリン・パーティクル・フィルター)などのテクノロジーを採用。3気筒という概念を覆す爽快で伸びやかなフィーリングと低速域からの力強いトルク感、ドライバーの意図に忠実なトルクデリバリーをEURO6.3対応の高い環境性能とを両立させている。

ディーゼルモデルは定評の1.5ℓ BlueHDiディーゼルターボエンジンを搭載。最高出力130ps、3ℓの自然吸気ガソリンエンジンに相当する最大トルク300Nmを1750rpmという低回転域で発揮する力強いトルク感と加速を特徴としている。高回転域までスムースに吹け上がり、レスポンスに優れ、ガソリンエンジンに近いドライブフィールとなっている。200以上もの特許技術が採用されており、DOHC16バルブヘッドに酸化触媒、SCR(選択還元触媒)、DPF(微粒子フィルター)を同一ユニットとしてコンパクトにまとめることで排気ガス処理の効率を大幅にアップ。最新の欧州排出ガス規制のEURO6.3をクリアしている。

また、電子制御8速オートマチックトランスミッションEAT8を組み合わせることで、ガソリンエンジンで17.7km/ℓ(WLTC)、19.9km/ℓ(JC08モード)、ディーゼルエンジンで22.6km/ℓ(WLTC)、23.7km/ℓ(JC08モード)という優れた燃費を実現している。

 

 

【先進の運転支援機能を搭載】

レーンポジショニングアシスト、アクティブクルーズコントロール、アクティブセーフティブレーキ、ポストコリジョンセーフティブレーキ、ディスタントアラート、バックカメラ、インテリジェントハイビーム、ヒルスタートアシスタンス、エレクトリックパーキングブレーキなどの先進の運転支援機能を搭載している。

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