トヨタ、ダカールラリー2021でナッサー・アル-アティヤ/マシュー・ボーメル組が総合2位、ハイラックス3台が完走

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競技区間4400kmで争われたダカールラリー2021がゴールを迎え、ヤンブからジェッダへ向かう最後の200kmステージでは、TOYOTA GAZOO Racingのナッサー・アル-アティヤ/マシュー・ボーメル組が首位争いを繰り広げステージ2位、総合2位でフィニッシュし、ジニエル・ド・ヴィリエール/アレックス・ハロ組が総合8位、シャミア・ヴァリアワ/デニス・マーフィ組が総合21位となり、ハイラックス3台が完走を果たした。

 

 

今大会において、アル-アティヤ/ボーメル組はステージ優勝5回、ド・ヴィリエール/ハロ組が1回、そしてプライベーターも含めると、ハイラックスは全12ステージ中8回のステージ優勝を果たした。

 

今年のダカールラリーは、まずスタート前日の1月2日(土)、初日のスタート順を決定するプロローグランが行われ、アル-アティヤ/ボーメル組がトップタイムをマークし、先頭でスタートを切ったが、トップから12分34秒遅れの10位となった。本格的な砂丘が舞台となったステージ2からステージ4まで3連続でステージ優勝し、総合での首位との差を4分以内にまで縮めた。ステージ5では、ド・ヴィリエール/ハロ組が優勝。また、ここまで総合4位だったヘンク・ラテガン/ブレット・カミングス組が、ラテガンが肩を負傷したため病院へと搬送されリタイアとなった。ステージ6では、アル-アティヤ/ボーメル組が3位でフィニッシュし、前半戦を首位と約6分差の総合2位、ド・ヴィリエール/ハロ組が総合9位となった。

 

後半戦は2日連続でテクニカルサポートの受けられないマラソンステージが行われ、マラソンステージ2日目にアル-アティヤ/ボーメル組が4度目のステージ優勝。ステージ8では、ヴァリアワ/マーフィ組が7位で完走し、自身初となるトップ10フィニッシュした。アル-アティヤ/ボーメル組は、ステージ9の荒れた路面でのパンクに苦しみ、ステージ2位フィニッシュながら総合での首位との差は18分へと広がる結果となり、ステージ11では5度目となるステージ優勝を果たした。最終ステージも2位となり、総合2位でダカールラリー2021をフィニッシュした。

 

ド・ヴィリエール/ハロ組は毎日のようにパンクに見舞われるだけでなく、ドライバーのド・ヴィリエールが首の痛みを訴えるなどのトラブルもあったが、総合トップ10圏内をキープし、総合8位でフィニッシュ。ヴァリアワ/マーフィ組も後半戦はコンスタントにトップ20以内でステージを終え、徐々にポジションもアップし、総合21位で完走を果たした。

 

なお、ダカールラリー終了に際し、豊田章男 代表取締役社長が以下の通りコメントを発表した。

 

【豊田章男社長 コメント全文】

2021年のダカールラリーがゴールを迎えました。7000キロを超える過酷なコースに果敢に挑んだ全てのチームの皆さま、本当にお疲れ様でした。そして無事完走を果たした皆さま、おめでとうございます。

 

トヨタ車体(チームランドクルーザー・トヨタオートボデー)の皆さん、昨年に続くワンツーフィニッシュでのクラス8連覇おめでとうございます。1号車の三浦選手、リシトロイシター選手、優勝おめでとう。 去年2位の悔しさをバネに、今年さらに強くなった二人の姿は、とても頼もしかったです。クラス初参戦の2号車バソ選手、ポラト選手も2位完走おめでとう! 最後まで無事にランクルを走り切らせてくれてありがとう。日野チームスガワラの皆さん、菅原選手、染宮選手、望月選手、 クラス優勝そして12連覇おめでとうございます。Stage3での激しい転倒には心配しましたが、そのトラブルもチームで乗り越え、毎年実直に“もっといいトラック”を目指し努力を続けてくださったチームの皆さまに改めて敬意と感謝を申しあげます。ありがとうございました。そしてハイラックスで挑戦してくれたアル-アティヤ選手、ボーメル選手、総合2位おめでとうございます。終盤までしっかり2位につけ、最後に逆転できなかったのは大変悔しいですが、決して諦めず、パートナーやチーム、サポートしてくれる人たちを信頼し続けていたからこその素晴らしい結果だと思います。ありがとうございました。

 

今年のダカールは、これまでとは違うラリーだったと思います。コロナウィルスにより、どのチームも十分な準備ができない中で、それぞれが精いっぱいの努力をして参戦することができました。世界一過酷なラリーの火を絶やさないようオーガナイザーの皆さまも開催に向けて懸命に準備をしてくださいました。オーガナイザーのASOの皆さま、参戦したチームの皆さまにも心から感謝いたします。

 

厳しい環境の中で開催されたラリーでクルマを走らせられたこと、自動車業界にとって大変意義深い日々だったと思います。この経験を活かし、私どもトヨタも、精一杯、もっといいクルマづくりを続けてまいります。応援いただいているファンの皆さま、引き続き、ご支援いただけると嬉しく思います。皆様、これからも応援よろしくお願いいたします。

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