日野自動車は12月20日、大中型トラックのメーカー完成車「VQ」のウイングバン（以下「VQウイング」）のラインアップを大幅に拡充し、中型トラックを1月13日に発売すると発表した。これに合わせて、古河工場内に新設した架装工場の稼働を開始し、日野と日野グループの架装メーカーである株式会社トランテックス（本社：石川県白山市）がシャシから架装までを同一敷地内で一貫生産する。
今回、VQウイングにカスタマーニーズが高いボデー仕様とオプションを追加設定したことにより、メーカー完成車としてラインアップするシャシとボデーの組み合わせパターンが現行比で約3倍に拡大、現在国内で販売している大中型ウイングバンのバリエーションの約7割をメーカー完成車でカバーできるようになるとしている。
従来は、シャシを古河工場（茨城県古河市）で生産しトランテックスの本社工場（石川県白山市）で架装、その後カスタマーのニーズに応じて二次架装等で仕上げを行っていたが、今回発売するVQウイングは古河工場内でシャシから架装までを一貫生産し、架装部分はトランテックスが担当。同一敷地内で生産を連動させ効率化を図り、拠点間の車両陸送も不要となるため、商品の納期短縮が可能となる。なお、ウイングバンの最適生産を追求した新架装工場は1月6日に稼働開始予定で、まずはVQウイングの中型トラックの生産から開始する。
