トヨタハートフルプラザ横浜、福祉車両と車いすを使った福祉体験授業を再開

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横浜トヨペット他全14社からなるウエインズグループが運営する、トヨタの福祉車両総合展示場「トヨタハートフルプラザ横浜」は11月18日、神奈川県自動車販売店協会と共に横浜市立鴨志田緑小学校で、6年生向けに福祉車両と車いすを使った“福祉体験授業”を行った。

この無料授業は、2011年から市内の小学校(高学年)を対象に実施しており同校が150校目。これまで1万3675名の児童が受講した(今回を含む)。また、コロナ禍により、今回がおよそ1年半ぶりの開催となった。

体験授業は、福祉車両体験と車いす体験に分かれている。福祉車両体験では、校庭に用意された4タイプのウェルキャブ──車いす仕様車(リフトタイプ、スロープタイプ)、助手席リフトアップシート車、フレンドマチック取付用専用車──それぞれが持つ機能ついて、操作を交えて説明を受けた。

ルーフ上のボックスに車いすが電動で収納されたり、車いすの乗員と介助する人が一緒にリフトで乗降したり、初めて見るクルマの動きに児童から驚きの喚声が上がった。

リフトを使った車いすでの乗降を体験

さらに、車いす仕様車スロープタイプでは、児童が介助される人と介助する人になり、スロープを使った車いすでの乗降を体験。また、フレンドマチック取付用専用車では車いすから運転席への移乗も体験した。

 

車いすで段差を上る時、降りる時の介助の方法を学んだ

車いす体験は体育館で実施。急速に高齢化社会が拡大し、車いすを使う人に接する機会が増えることも考えられ、ためらわずに声がかけられるようになってほしいと、体験授業の意義を説明。また、背後で行う車いすの介助は、いきなり動作に移ると介助される側も不安に感じるので、次の動作を知らせる“声がけ”の重要性も説明した。

車いすを使う方を介助する場合、注意すべき点を説明

この後、車いすでの段差の上り下りの介助方法の説明を聞き、児童が介助される人と介助する人に分かれ、車いすでの段差乗り越えの介助を体験した。さらに、児童が自ら車いすを操作し、コース上にある三角コーンでの回転操作を含む“自走”体験も行った。

この福祉体験授業に初回から参加しているトヨタハートフルプラザ横浜の奥田和貴さんは「この授業が児童達の原体験として印象に残るよう、楽しく行うことを心掛けています。授業後児童から、車いすで困っている人がいたら積極的に声がかけられるようもっと勉強したい、という感想も聞かれます」と語った。この授業が福祉への気づきのきっかけにもなっている。

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