神奈川トヨタがアートとの出会いを支援、店舗で現代アートの展示会を開催

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神奈川トヨタ自動車(市川英治社長)は11月20日から23日まで、同社トヨタモビリティ神奈川平塚四之宮店で「アート・トラックvol. 1 眺める色彩のダンス」巡回展を開催した(主催・一般財団法人カルチュラルライツ)。この展示会は本年7月、同社レクサス相模原に続く2回目の開催。

ライブペイントを行う泉里歩さん

今回アート・トラックや店内に展示されたのは、泉里歩さんによる極彩色にあふれる油彩画や、細かな線で埋め尽くしたように描かれるドローイング作品の数々。また、21日には、ショールーム内の窓ガラスを使いドローイング作品のライブペイントも行われ、細かな線が幾重にも重ねられ、徐々に作品が出来上がっていく過程が来店客に披露された。

細かな線のみで描かれるドローイング作品。線はボールペンで書かれているという

神奈川トヨタでは、同財団の活動理念である、憲法で保障されている「最低限の文化的な生活」における「最低限度」の水準を向上させていくという考えに賛同し、同財団が活動の核とする移動式キャラリー“アート・トラック”で使用する、トラックの設計並びに製作も手掛けた。

このアート・トラックは、一見すると荷台が箱状になったバンボディのトラックだが、移動式ギャラリーと作品輸送の機能を持つ。ギャラリーとして絵画だけでなく立体作品や映像作品等、様々なアートの展示に対応できるよう、展示用の壁面が前後に移動できる。

また、照明には光が拡散するLEDライトを用い、柔らかく作品を照らし出す。その電源はルーフ上の太陽光パネルから供給され、夜間の展示や映像作品の展示用に外部電源も取れるようになっている。

ショールームからもギャラリーの作品を鑑賞できる

このアート・トラックには美術館のような“ガラスの仕切り”がなく、気軽に鑑賞できるのも特徴。「直に見ることで作品から得られる情報量も増え、油彩画では絵の具の重なり具合や凹凸等、作品の細部を見る楽しみもあります」と、カルチュラルライツ・上久保直紀代表。

このアート・トラックで若い作家の活動の場を広げるとともに、日頃アートになじみのない人に、アートに触れる機会を創出し、併せてアートを楽しめるレクチャーやワークショップ等を行っている。次はあなたの町にトラックがアートを運んでくるかもしれない。

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