スズキ「アルト」7年ぶりにフルモデルチェンジ マイルドハイブリッド搭載で軽自動車トップの燃費を実現!

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スズキは12月10日、7年ぶりにフルモデルチェンジした新型「アルト」を12月22日より発売すると発表した。価格(消費税込)は94万3800円~137万9400円。

1979年5月に登場した初代「アルト」は、運転のしやすさ、使い勝手のよさ、経済性の高さなどを兼ね備えた実用的な軽自動車として発売。発売以来、時代にあわせて機能や性能を向上し、42年、8代にわたり進化を遂げ、国内累計販売台数は約526万台に到達する同社の軽自動車を代表するモデル。

【内外装を一新、親しみやすく愛着の湧くデザインを採用】

エクステリアでは、「気軽」「安心」「愛着」をコンセプトとに、ベーシックなスタイルによって、誰もが気軽に安心して乗れる親しみやすいデザインを採用。丸みを帯びた柔らかなフォルムの中に楕円形のモチーフを取り入れ、小さな車体でも安心感のある立体的な断面にこだわった造形とし、親しみやすさを演出。また、LEDヘッドランプを採用し、フロントマスクにはヘッドランプと一体感のあるメッキフロントバンパーガーニッシュを採用。ホイールには、シャープなスポーク形状の14インチアルミホイールのほか、楕円形をモチーフとした14インチフルホイールキャップを設定。

 

 

 

インテリアでは、エクステリアと同様に「気軽」「安心」「愛着」をコンセプトとし、抑揚のある面や線で厚みと立体感を表現した毎日乗っても飽きのこないデザインに一新。インパネとドアトリムに落ち着きのあるネイビーカラーを採用し、質感の高さや居心地のよさを表現。デニム調のシート表皮を採用したほか、シート背面はブラウンとし、シート全体で親しみやすさを演出している。

 

 

ボディカラーは、新色の「ダスクブルーメタリック」と「ソフトベージュメタリック」をはじめとするモノトーンカラーに加え、ホワイト2トーンルーフ車4色を含む計12パターンの設定。

【マイルドハイブリッドを搭載し、軽自動車トップの低燃費を実現】

従来のR06A型エンジンとエネチャージの組み合わせに加え、R06D型エンジンと、ISG(モーター機能付発電機)と専用リチウムイオンバッテリーを組み合わせた独自のマイルドハイブリッドを搭載。さらなる低燃費を実現し、WLTCモード燃費では軽自動車トップの27.7km/Lを達成。軽自動車初の2030年度燃費基準95%達成でエコカー減税(重量税)免税となる。

また、低燃費と力強い走りを両立するR06A型エンジンと、減速時のエネルギーで発電・充電し、無駄な燃料消費を抑える「エネチャージ」を採用。発電によるガソリン消費を最小限に抑えるとともに、エンジンへの負担を軽減して軽快な走りにも貢献する。

【予防安全技術「スズキ セーフティ サポート」を全車標準装備】

安全面では、ガラスエリアを拡大し、視界を広くしたほか、夜間の歩行者も検知するデュアルカメラブレーキサポートなどを搭載する「スズキ セーフティ サポート」と6エアバッグ(運転席・助手席SRSエアバッグ、フロントシートSRSサイドエアバッグ、SRSカーテンエアバッグ)を全車に標準装備。また、必要な情報をフルカラーで見やすく表示するヘッドアップディスプレイを採用し、ステレオカメラで認識した道路標識をヘッドアップディスプレイに表示する標識認識機能を搭載した。さらに全方位モニター用カメラ装着車には、狭路でのすれ違い時の接触防止をサポートするすれ違い支援機能を採用した。

【全高、室内高、室内幅を拡大、広い室内空間を実現】

全高を50mm、室内高を45mm、室内幅を25mm拡大し、前席・後席ともに広いヘッドクリアランスやゆとりあるショルダールームとすることで広い室内空間を実現したほか、フロントドア開口部の高さも20mm広げ、前席の乗降性を向上。インパネには、新設のインパネトレー(助手席)やフロアコンソールトレー、インパネドリンクホルダー(運転席、助手席)をはじめ、大型のスマートフォンも収納できるインパネセンターポケットなど、ドライバーから手の届く位置に豊富な収納スペースを設置したほか、運転席・助手席から使いやすいUSB電源ソケット(2個)を装備した。さらに、スズキ国内初となる7インチのディスプレイオーディオを採用し、バックアイカメラや全方位モニターの映像を表示。さまざまな車両情報の確認や、ヘッドアップディスプレイへの交差点案内などの表示も可能としたほか、スマートフォンとの連携によるナビ表示、音楽の再生など、充実した機能を搭載している。

 

 

【優れたボディー剛性と防音・防振対策により高い乗り心地と静粛性を実現】

走行性能では、低燃費と軽快な走りを実現するエンジンに加え、軽量・高剛性のプラットフォーム「HEARTECT(ハーテクト)」のほか、バックドア、センターピラー、サイドドアでそれぞれ環状構造を形成する環状骨格構造とすることでボディー全体の剛性を向上。ボディーのルーフパネルとルーフメンバーの接合部に高減衰マスチックシーラーを採用し、こもり音や雨音を低減する。なお、新型「アルト」は、経済産業省や国土交通省などが普及を推進する「サポカーS ワイド」、国土交通省による「衝突被害軽減ブレーキ(AEBS2)認定車」、「ペダル踏み間違い急発進抑制装置(PMPD)認定車」に該当する。

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