メルセデス・ベンツ日本、EQCとSクラス計3車種 4,090台をリコール

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メルセデス・ベンツ日本は10月28日、「EQC400 4MATIC」の操舵装置(電動パワーステアリングの配線) 、「S400d 4MATIC」「S500 4MATIC」計2車種の事故自動緊急通報装置(通信モジュール)に不具合があるとして4,090台のリコールを国土交通省に届け出た。 対象となる製作期間の範囲は令和元年6月3日~令和3年7月26日。

操舵装置(電動パワーステアリングの配線) の不具合では、電動パワーステアリングの配線において、製造時の組み付け手順が不適切なため、配線被覆が損傷しているものがある。そのため、使用過程で水分が浸入することで走行中に電気的故障が発生し、警告灯が点灯すると共にパワーステアリングの電動アシスト機能が停止し、ステアリングの操舵力が増大するおそれがある。改善措置は全車両で、配線を点検し、損傷がある場合は配線を新品に交換する。また、水分の浸入状況を点検し、電動パワーステアリングにまで達している場合は電動パワーステアリングを新品に交換する。

事故自動緊急通報装置(通信モジュール)の不具合では、緊急通報装置において、車載通信モジュールの制御プログラムが不適切なため、緊急通報が自動または手動で行えないことがある。そのため、保安基準第43条の8(事故自動緊急通報装置の基準)に適合しなくなるおそれがある。改善措置は全車両で車載通信モジュールの制御プログラムを対策仕様に書き換える。

事故自動緊急通報装置(通信モジュール)の不具合が10件発生している。

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