ランドローバー、新型「レンジローバー」をワールドプレミア

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ランドローバーは10月26日(英現地時間)、英国ロンドンのロイヤル・オペラ・ハウスで新型「RANGE ROVER」を発表した。

第5世代となる新型「RANGE ROVER」は、凹凸のないデザインと厳しい公差を特徴とし、フラッシュグレージング、目立たないウエストレールフィニッシャー、シームレスなレーザー溶接ルーフジョイントなど最新技術を駆使して、まるでひとつの塊を削りだしたような洗練された外観を実現。点灯するまでその存在に気づかない特徴的なリアライトも採用している。

 

 

今回のワールドプレミアでは、2022年に導入予定の新型「RANGE ROVER SV」も発表。「SV」モデルでは、専用のデザインディテールとして、光沢のあるメッキメタル、滑らかなセラミック、複雑なモザイク模様の寄木細工、高品質のレザー、サステナブル(持続可能)な素材である「Ultrafabrics™」などを取り揃え、新たに設けたデザインテーマ「SV SERENITY(エスブイ セレニティ)」、「SV INTREPID(エスブイ イントレピッド)」においては、フロントとリアのコントラストが効いたツートンカラーのインテリアを採用。電動で展開できるクラブテーブルや冷蔵庫など利便性の高い機能も備えており、最高の乗り心地を提供する4人乗り仕様「SV シグネチャースイート」も選択可能としている。

また、新しくセラミック製SVラウンデルと、シンプルに「RANGE ROVER SV」と呼称するようにしたネーミング戦略を適用した初のモデルとなる。SVラウンデルでは、モダン・ラグジュアリーや、最高のパフォーマンス、走破能力の実現を目指しているスペシャル・ビークル・オペレーションズ(SVO)のデザインとエンジニアリングに対する情熱を表しており、今後、SVOが手掛けるすべてのランドローバー・モデルには、すべてSVラウンデルがつき、識別される。

新型「RANGE ROVER」は、ランドローバーの新しいアーキテクチャー「MLA-Flex(flexible Modular Longitudinal Architecture)」を採用した最初のモデルで、先進のテクノロジーとモダン・ラグジュアリーを融合させ、洗練性を演出。「MLA-Flex」は、内燃機関、プラグイン・ハイブリッド(PHEV)、および100%電気駆動のフルバッテリー電気自動車(BEV)に対応可能としており、パワートレインの柔軟性を向上した。

パワートレインは高効率なマイルド・ハイブリッド(MHEV)とPHEVから選択でき、ボディタイプはスタンダードホイールベース(SWB)とロングホイールベース(LWB)の2種類、4人乗り、5人乗り、7人乗りから好みの仕様が選択可能となっている(4人乗りと7人乗りはLWBのみ)。PHEVパワートレインは二酸化炭素(CO2)の排出量を30g/km未満に抑え、「EVモード」での最大航続距離は100 km(WLTP値)を誇り、実航続距離では最大80㎞を実現している。さらに、2024年には初のBEVがラインアップに追加される。

 

 

ほかにも、同モデルでは、車内の空気の質を向上させる先駆的な「空気清浄システムプロ」やヘッドレストにアクティブノイズキャンセリング技術を搭載し、走行中も静粛な室内環境を実現。サステナビリティ(持続可能性)の考えのもと、レザーを使わないインテリアオプションであるウール混紡の「Kvadrat™プレミアムテキスタイル」の素材は、レザーのような触り心地でありながら30%の軽量化とCO2排出量を4分の1に抑えたテクニカルな「Ultrafabrics™」素材との組み合わせを用意している。

なお、第5世代の新型「RANGE ROVER」は、英国でデザイン、開発、エンジニアリングが行われ、「RANGE ROVER」の歴史的拠点である英国のソリハル製造工場に最新の生産ラインでのみ製造される。

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