ブリヂストン、コーポレートフォントと自転車が「2021年度グッドデザイン賞」を受賞

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ブリヂストンは10月20日、同社が開発したコーポレートフォント、およびグループ会社であるブリヂストンサイクル株式会社が開発した自転車が、公益財団法人日本デザイン振興会が主催する「2021年度グッドデザイン賞」を受賞したと発表した。

【コーポレートフォント「Bridgestone Type」】

ブリヂストンらしさをデザイン要素に取り入れたブリヂストン独自のコーポレートフォント。ブリヂストンのブランドパーパスを実現するための3つのアプローチ「Care:安心」、「Confidence:信頼」、「Creativity:創造力」を、可読性、汎用性、美しさなどの機能としてデザイン要素に落とし込んでいる。また、制作においては、欧文フォントのトップメーカーであるMonotypeとの共創により、ブリヂストンの想いをカタチにしたコーポレートフォントが完成。既に、一部のロゴや印刷物、Webサイトなどで使用を開始しており、今後はブリヂストンらしさを表現する手法の1つとして様々な媒体での幅広い活用を予定している。

<グッドデザイン賞事務局のコメント>

話をする人が変わると、内容が違って聞こえるように、書体によって伝えたいことの質感が変わってくる。企業が発信する文字情報は、消費者との接点になり、コーポレートフォントを使用することはブランディングの観点からも企業イメージを統一することができる。施設サイン、ウェブサイト、紙、テレビ、アプリ、スマホ、多くの表現媒体がある時代に、今後数年間で目指しているブランディングの第一歩として、とても意義のあるプロジェクトだと思った。

【トラックバイク「ANCHOR TS9/TE9」】

「ANCHOR TS9」(アンカー ティーエスナイン)および「ANCHOR TE9」(アンカー ティーイーナイン)は、東京2020オリンピック自転車競技トラック日本代表に供給し使用されたトラックバイクの2022年モデルのフレームセット。開発には、ブリヂストン独自の推進力最大化解析技術「PROFORMAT」(プロフォーマット)を使用。ペダルを踏んだ力を無駄なく前へ進む力に変えるために、空力、重量、剛性といった走りに関係するさまざまな要素をシミュレーション、計測、解析することで、短距離用フレーム「ANCHOR TS9」と中長距離用フレーム「ANCHOR TE9」それぞれの競技特性に適した性能を追求した。また、今回のグッドデザイン賞を受賞したスペシャルカラーの「レーシングカラー」では、自転車競技という「戦」に挑戦する日本代表選手を「侍」と捉え、「夜明けの侍」というコンセプトでデザインを施し、「夜明けの太陽」を表現した赤と黒のグラデーションと、「刀」を表現した白銀色を採用している。

<グッドデザイン賞事務局のコメント>

オリンピック・パラリンピックで勝つことを目標に開発されたカーボン製フレームの競技用自転車。流体解析や構造解析を究め、実際の走行に限りなく近い検証モデルをシミュレーションシステム上に構築することによって、短距離用・中距離用それぞれに最適なフレーム形状を導き出す唯一無二の技術を確立したことを高く評価した。結果として生み出されたフレームは、競技用車両としての究極の美しさを持ち、見る者の心をとらえる魅力を備えるに至っている。

【ロードバイク「ANCHOR RP9」】

「ANCHOR RP9」(アンカー アールピーナイン)は、自転車競技トラック日本代表に供給したトラックバイク開発で磨きをかけた推進力最大化解析技術「PROFORMAT」を用いて開発されたブリヂストンの新型ロードバイク。空力、重量、剛性といった走りに関係するさまざまな要素を高次元でバランスさせ、平地巡航、登坂、アタックなど、あらゆる環境の入り乱れるステージレースをこの1台で勝てることを目指したバイク。トラックバイクの「ANCHOR TS9/TE9」同様、「ANCHOR RP9」も「夜明けの侍」をコンセプトとした「レーシングカラー」がグッドデザイン賞を受賞した。

<グッドデザイン賞事務局のコメント>

カーボン製フレームの競技用自転車。通常であれば背反する、空力性能、剛性、軽さを、精緻なシミュレーション技術を用いて高い次元でバランスさせ、美しい造形としてまとめあげたことを高く評価した。仮想的な翼断面を生み出すカムテール形状のフレームや、中にワイアを通すことができる専用のステムは、空力性能に寄与しているだけでなく、洗練されたグラフィックとも相まって、競技用車両としてのオーラのある外観を生みだすことにも貢献している。

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