パイオニアは10月7日、同社のサウンドシステムが、レクサスのラグジュアリークロスオーバーSUV新型「NX」(2021年11月以降発売予定)に標準装着される「レクサスプレミアムサウンドシステム」として採用されたと発表した。
同システムは、レクサス初の高効率バスレフ構造を採用したリアスピーカーやボディ骨格を活用したサブウーファーを含む10個のスピーカーと、同社が長年培ってきた高音質技術に加えて最新のデジタル信号処理技術を搭載した8チャンネルフルデジタルアンプで構成されている。車両コンセプト「Vital x Tech Gear」に基づき、躍動感ある質感の高いクリアな低音再生と、開放的なステージと車室内空間との自然なつながりを実現した。
※ Coherent Source Transducerの略
1つの筐体に2つのスピーカー(ミッドレンジ+トゥイーター) を内蔵するユニット
【レクサス初の高効率バスレフスピーカー】
リアドアに、車室内の音響解析に基づき、ドア上部に中高域スピーカーを、ドア下部に低域の出口であるダクトを最適に配置した高効率バスレフスピーカーを、レクサスで初めて搭載した。この構造により5.5cmの小口径スピーカーながら16㎝フルレンジスピーカー相当の低域再生、同フルレンジスピーカー以上の高域再生が可能になり、一つのスピーカーでより広い帯域再生を実現している。
【レクサス初の車両構造を活用したボックスサブウーファー】
バックドア付近に、ボディ骨格の空洞となっている部分(ロアバック)をボックス容積として活用することで、サブウーファー自身のボックスを小型化したボックスサブ―ウーファーを、レクサスで初めて搭載した。この構造により、大容量ボックスと同じような重低音再生を実現しながら、従来圧迫していた荷室スペースを確保しているほか、車両剛性の高いロアバックにボックスを取付けることで、躍動感のある質感の高いクリアな低音再生を実現している。
【ハイレゾ音源対応の高性能デジタルアンプ】
新開発の8チャンネルフルデジタルClass-Dアンプは、小型軽量化や省電力化を実現しながら、CD音源(44.1 kHz/16 bit)よりも高音質なハイレゾ音源(96 kHz/24 bit)の再生にも対応。同社独自の最新音響解析技術を用いた音響チューニングを施すことで、広がりのあるステージ、クリアな中高音、重厚でキレのある低音を実現したのに加え、同社独自アルゴリズムによるアップコンバート機能を搭載し、CD音源だけでなく、圧縮音源(MP3、AACなど)もハイレゾ音源相当の高音質での再生が可能となっている。