日野自動車、大型トラック「プロフィア」をリコール エンジン制御プログラムに不具合

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日野自動車は9月15日、「日野プロフィア」の原動機(エンジン制御プログラム) に不具合があるとして34,588台のリコールを国土交通省に届け出た。対象となる製作期間は平成29年6月5日~令和3年9月1日。

不具合の部位は原動機(エンジン制御プログラム) で、原動機において、①エンジン制御プログラムが不適切なため、高負荷連続走行中に速度抑制装置が作動するような条件下で異常燃焼が発生することがある。②ヘッドカバー内油切性能(ヘッドカバー内のオイルをオイルパンに戻す)が不十分なため、坂路を高負荷走行するとヘッドカバー内に滞留したオイルがブローバイガスとともにミスト状の形で燃焼室に廻り込んで異常燃焼が発生することがある。そのため、走行中にコンロッドが疲労破損してエンジンが停止し、コンロッドの破損によりオイルが飛散した場合は周辺部品が焼損し、走行不能となるおそれがある。 改善措置は、①全車両でエンジン制御プログラムを対策仕様に修正する。また、車両稼働データを確認し、高負荷での稼働時間が長い車両は、コンロッド一式を新品に交換する。なお、部品の準備に時間を要するため、高負荷での稼働時間が長い車両から順次交換作業を行うこととする。②一部の車両はヘッドカバー部に対策品(ベンチレータ)を取り付ける。

不具合の件数は214件、部分焼損事故1件が発生している。

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