ブリヂストン欧州子会社、米国Fisker社と電動SUV「フィスカー オーシャン」向けのタイヤ開発・納入パートナー契約を締結

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株式会社ブリヂストンの欧州グループ会社ブリヂストン ヨーロッパ エヌヴィー エスエー(BSEMIA)は8月6日、米国Fisker(フィスカー)社と、同社の電動SUV「Fisker Ocean(フィスカー オーシャン)」向けのタイヤを開発・納入するパートナー契約を締結したと発表した。

「Fisker Ocean」は、リサイクル材料や植物由来のインテリアなどサステナブルな素材が使われていることが特徴の電動SUV。同車には、環境性能と運動性能を両立するブリヂストンの革新的なタイヤ技術「ENLITEN(エンライトン)」を搭載した特別仕様タイヤ「POTENZA SPORT(ポテンザ スポーツ)」が新車装着され、欧州で2023年に発売される予定となっている。

ブリヂストン ヨーロッパ エヌヴィー エスエーは、「Fisker Ocean」に新車装着されるタイヤとして、ブリヂストンの高性能スポーツタイヤ「POTENZA SPORT」に、環境性能と運動性能を両立する革新的なタイヤ技術「ENLITEN」を初めて搭載した特別仕様タイヤを開発する。「ENLITEN」は、同社グループの「サステナビリティビジネス構想」の実現へ向けた「断トツ商品」戦略強化の中核を担う技術として、タイヤの大幅な軽量化と転がり抵抗低減により省資源化や環境負荷低減に貢献するとともに、従来はトレードオフの関係にある運動性能やタイヤライフとの両立を可能にするタイヤ技術で、これによりEVの航続距離の最大化にも貢献する。

今回のパートナー契約は、ブリヂストングループの「サステナビリティビジネス構想」の実現へ向けたバリューチェーン全体での取り組みについて、Fisker社が共感したことで実現した。「Fisker Ocean」に装着される「POTENZA SPORT」の開発においては、ブリヂストングループ独自のタイヤ開発シミュレーション技術を用いて開発を効率化すると共に、モノづくり領域でも技術イノベーションによりCO2削減、資源生産性の向上に大きく貢献するほか、ブリヂストングループでは「POTENZA SPORT」の開発拠点(イタリア)や生産拠点(ポーランド)を含む欧州の全事業拠点で使用電力の100%再生可能エネルギー化を達成するなど、バリューチェーン全体で「サステナビリティビジネス構想」の実現に取り組んでいくと述べている。ほかにも加速するEV化へ向けた取り組みとして、欧州ではタイヤを販売する小売店舗でのEV向けサービスの提供、EV向けに特化したモビリティソリューションの開発・提供などを推進するとしている。

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