【車名別新車販売台数】6月はN-BOXが総合トップ、上半期はヤリスが1位に

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7月6日、日本自動車販売協会連合会(自販連)と全国軽自動車協会連合会(全軽自協)は21年6月および21年上半期(1-6月)の車名別新車販売台数(速報)を発表した。

半導体不足の影響で、各社とも減産や納期遅れが生じているが、その中でN-BOXが好調に推移し、ヤリスを抜いて登録車と軽自動車の総合でトップとなった。

また上半期(1-6月)の集計では、ヤリスとN-BOXが11万台を超えて大きくリード、約12万台を販売したヤリスが1位となった。

【6月・登録車】ヤリスが12ヵ月連続でトップもルーミーが肉薄

まず6月単月の販売台数では、登録車はトヨタ「ヤリス」シリーズがトップ。20年7月から、これで12ヵ月連続の1位となった。内訳はハッチバックの「ヤリス」が7980台、SUVの「ヤリスクロス」が6529台、スポーツの「GRヤリス」が428台となっている。

2位はコンパクトワゴンの「ルーミー」で、6ヵ月連続での2位となった。ヤリスとの差はわずか600台となっており、今後の生産状況ではトップ逆転もありえそうな勢いだ。

新型車では4月23日にフルモデルチェンジしたホンダ「ヴェゼル」が9位にランクイン。半導体不足により生産が遅れているが、好調な立ち上がりといえるだろう。

一方、ホンダでは先月23位と大きく順位を落としたフィットが16位に浮上。6月3日の一部改良を前に4月でオーダーストップしたため、5月は在庫車がなく順位を落としたが、今後はしばらく安定した推移を続けそうだ。

【2021年6月 乗用車ベスト30(登録車)】
1位:トヨタ・ヤリス(1万4937台)
2位:トヨタ・ルーミー(1万4337台)
3位:トヨタ・カローラ(9189台)
4位:トヨタ・アルファード(9151台)
5位:トヨタ・ハリアー(7235台)
6位:日産・ノート(7076台)
7位:トヨタ・ヴォクシー(6791台)
8位:トヨタ・ライズ(6725台)
9位:ホンダ・ヴェゼル(5692台)
10位:トヨタ・RAV4(5566台)

11位:ホンダ・フリード(5024台)
12位:日産・セレナ(4269台)
13位:トヨタ・ノア(4236台)
14位:トヨタ・プリウス(4168台)
15位:トヨタ・シエンタ(4167台)
16位:ホンダ・フィット(3393台)
17位:トヨタ・パッソ(3306台)
18位:日産・キックス(2633台)
19位:スズキ・ソリオ(2509台)
20位:トヨタ・アクア(2460台)

21位:ホンダ・ステップワゴン(2444台)
22位:スバル・インプレッサ(2346台)
22位:トヨタ・ランドクルーザーW(2346台)
24位:トヨタ・クラウン(2090台)
25位:ホンダ・オデッセイ(1863台)
26位:ダイハツ・ロッキー(1705台)
27位:スバル・フォレスター(1678台)
28位:マツダ・CX-30(1376台)
29位:スバル・レヴォーグ(1296台)
30位:スズキ・クロスビー(1221台)

【6月・軽自動車】N-BOXが復調、半導体不足で日産ルークスが台数減

軽自動車はホンダ「N-BOX」が1位。1万7000台を超え、登録車と合計した総合ではヤリスを抜き、久々のトップとなった。

2位以下では、3位タントが台数増で2位スペーシアとの差を詰め肉薄。生産状況によるが、逆転も視野に入りつつある。またスーパーハイトワゴンでは日産ルークスが大きくダウン。半導体不足によって生産が遅れており、今後も厳しい状況だ。またワゴンRも同様に台数を落としている。

【2021年6月 乗用車ベスト15(軽自動車)】
1位:ホンダ・N-BOX(1万7479台)
2位:スズキ・スペーシア(9516台)
3位:ダイハツ・タント(9006台)
4位:ダイハツ・ムーヴ(8623台)
5位:スズキ・ハスラー(7241台)
6位:ダイハツ・ミラ(5419台)
7位:ダイハツ・タフト(5172台)
8位:日産・ルークス(4859台)
9位:スズキ・アルト(4670台)
10位:ホンダ・N-WGN(3772台)

11位:日産・デイズ(3190台)
12位:スズキ・ワゴンR(2618台)
13位:三菱・eK(2475台)
14位:スズキ・ジムニー(2360台)
15位:ホンダ・N-ONE(2168台)

【21年上半期・登録車】ヤリスが16年プリウス以来5年ぶりに10万台超え達成

上半期(1-6月)の合計では、ヤリスがトップ。総合での2位はN-BOXで、この2モデルがともに11万台を超え、総合3位のスペーシア以下を大きく引き離している。

トップとなったのはヤリスシリーズで11万9112台。2位のルーミー7万7492台を大きく引き離しての1位となった。なお登録車で上半期の10万台超えは16年のプリウス(14万2562台)以来、5年ぶり。

ヤリスの内訳は「ヤリス」が5万9089台、「ヤリスクロス」が5万5160台、「GRヤリス」が4863台。ハッチバックとSUVの両方とも高い人気となっていることで台数を大きく伸ばす結果となっている。

2位以下では、アルファードが3位と健闘。3列シートのミニバンの中でも圧倒的な人気を見せている。残価ローンでの買いやすさに加え、リセールの良さでも群を抜いており、人気が集中するのも納得だ。

SUVではヤリスクロスを筆頭に、5位ハリアー、6位ライズ、13位RAV4とトヨタ勢が好調に推移し圧倒。他メーカーでは日産キックスの18位が最高となっている。

【2021年上半期(1-6月)乗用車ベスト30(登録車)】
1位:トヨタ・ヤリス(11万9112台)
2位:トヨタ・ルーミー(7万7492台)
3位:トヨタ・アルファード(5万6778台)
4位:トヨタ・カローラ(5万3864台)
5位:トヨタ・ハリアー(4万8271台)
6位:トヨタ・ライズ(4万7965台)
7位:日産・ノート(4万6879台)
8位:トヨタ・ヴォクシー(4万1101台)
9位:ホンダ・フリード(3万5551台)
10位:トヨタ・シエンタ(3万3753台)

11位:日産・セレナ(3万2283台)
12位:ホンダ・フィット(2万9686台)
13位:トヨタ・RAV4(2万8383台)
14位:スズキ・ソリオ(2万7251台)
15位:トヨタ・プリウス(2万6791台)
16位:トヨタ・ノア(2万5229台)
17位:ホンダ・ステップワゴン(2万1262台)
18位:日産・キックス(2万1193台)
19位:トヨタ・アクア(2万119台)
20位:ホンダ・ヴェゼル(2万103台)

21位:トヨタ・パッソ(1万8778台)
22位:トヨタ・ランドクルーザーW(1万8540台)
23位:スバル・レヴォーグ(1万7564台)
24位:スバル・インプレッサ(1万5723台)
25位:マツダ・MAZDA2(1万2750台)
26位:トヨタ・クラウン(1万2727台)
27位:マツダ・CX-5(1万2460台)
28位:スズキ・スイフト(1万2253台)
29位:スバル・フォレスター(1万1692台)
30位:マツダ・CX-30(1万1661台)

【21年上半期・軽自動車】N-BOXがスペーシア以下を大きく引き離す

軽自動車ではN-BOXが依然として好調に推移。2位スペーシア、3位タントの順位は前年上半期と変わらないが、2台の差は前年の約3000台から今年は約9500台と開いており、タントはやや苦戦。ムーヴキャンバスを含めた「ムーヴ」が前年上半期より1万台近く台数を伸ばしており、キャンバスに人気が移りつつある傾向も見て取れる。

【2021年上半期(1-6月)乗用車ベスト15(軽自動車)】
1位:ホンダ・N-BOX(11万551台)
2位:スズキ・スペーシア(7万8698台)
3位:ダイハツ・タント(6万9262台)
4位:ダイハツ・ムーヴ(5万7761台)
5位:日産・ルークス(5万55台)
6位:スズキ・ハスラー(4万8221台)
7位:スズキ・アルト(3万6359台)
8位:ダイハツ・ミラ(3万6159台)
9位:ダイハツ・タフト(3万2191台)
10位:日産・デイズ(3万1558台)

11位:スズキ・ワゴンR(3万236台)
12位:ホンダ・N-WGN(2万7695台)
13位:スズキ・ジムニー(2万2127台)
14位:三菱・eK(1万9139台)
15位:ホンダ・N-ONE(1万3969台)

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