マツダ、自動車リサイクル法に基づく2020年度再資源化などの実績を公表

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マツダは6月15日、2005年1月1日にスタートした自動車リサイクル法に基づき、使用済み自動車のシュレッダーダスト(ASR:Automobile Shredder Residue)、エアバッグ類、フロン類の特定3品目について、2020年度(2020年4月1日から2021年3月31日)の再資源化などの実績を公表した。

 

同社は、カスタマーに預託していただいたリサイクル料金によって、全国で特定3品目の再資源化を行っており、2020年度はASR引取りが台数で14万台、重量で約27,700トン、うち約26,800トンを再資源化した。ASRの再資源化率は96.4%となり、2015年度以降の法定基準70%を2008年度から継続して達成、車両のリサイクル実効率で99%を超えている。さらにエアバッグ類は13万台(52万個)を引取り、回収処理または車上作動処理により再資源化を実施した。エアバッグ類の再資源化率は95.0%と法定基準85%を上回ったほか、フロン類についても13万台を適正に処理したとしている。

 

特定3品目の再資源化などに要した費用の総額は15.6億円で、資金管理法人から払い渡しを受けた預託金の総額は16.5億円、収支は0.9億円の黒字となった。また、1.8億円(2019年度収支黒字相当額)を自動車のリサイクルの高度化等に関する学術的・実践的調査・研究、並びに資源の有効活用や環境保護等に関する研究等への助成および事業を行う、公益財団法人自動車リサイクル高度化財団に拠出した。

 

マツダは、今後も中長期で全体収支のバランスが取れるよう再資源化事業を推し進め、限りある資源を有効活用する循環型社会の構築に向けた取り組みを継続すると述べている。

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