パナソニック、「ゴリラ」新型モデルを7月上旬に発売、新GPS搭載で測位精度を向上

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パナソニックは6月10日、ポータブルカーナビの国内シェア4年連続№1を獲得している「ゴリラ」の新型モデル2機種を7月上旬に発売すると発表した。

新型モデルでは、ゴリラの特徴である〝わかりやすい案内表示〟を追求すると共に、新GPSモジュールを搭載し、測位精度を向上。交通状況の変化に合わせて渋滞を回避するスイテルート案内も備え、より快適なドライブをサポートする。新型のラインナップはCN―G1500VD(G1500V)とCN-G750Dの2モデルで、どちらも7V型。5V型は2020年発売のCN-540Dが継続販売される。

■一目でわかるリアルな地図描写

ゴリラの特徴の一つは、過半数のユーザーがリピーターであること。その理由は、ドライバーに伝わりやすいリアルな案内表示の追求にある。
地図データは、日本全国の市街地を100%カバー(無人島など一部離島を除く)するゼンリン社製の全国市街地図を収録。これは家や道路、河川の形状もリアルに表示するため、現在地がわかりやすく初めて走る道でも安心感があると評判だ。同地図データを収録している国内市販ポータブルカーナビはゴリラのみとなっている(21年5月現在)。

新型モデルでは直感的に認識できるように、交差点拡大図と方面看板表示をブラッシュアップ。高速道路のジャンクション等では方面看板とレーンに同色のカラーを入れることで、レーンの進行方向をよりわかりやすく表示する。また、ゴリラ20年モデルで導入された方面看板のピクト表示の対応エリアが都内一部のみから、21年モデルでは全国に拡大された。

ハイウェイJCTの表示もカラーレーンに対応
方面看板のピクト表示(絵文字)が全国対応に

 

なお、上位モデルのG1500Vは最大3年間地図データが無料で更新可能。道路データ(道路地図、音声案内、案内画像等)を最新版にする部分地図更新(21年8月~24年7月末まで、2カ月ごとに配信)に加え、収録している地図データを全て最新版に更新できる全地図更新(22年8月~24年7月までの期間中に1回の更新が可能)が無料で行え、今後開通予定の新道路に対応する。

■みちびき複数機受信対応し、自車位置精度向上

自車位置測位精度も向上した。新GPSモジュールを搭載することで準天頂衛星「みちびき」の複数機受信に対応、24時間みちびきからの信号受信を実現した。これに加えて、ロシアの衛星グロナス、アメリカのGPS衛星のトリプル衛星受信で、電波が遮られやすいビル街や山間部のキャンプ場でも高い測位率を可能にしている。

さらに、パナソニック独自のCPUを用いた測位システム「Gロケーション」も搭載。Gジャイロやトリプル衛星からの情報をハイブリッドに演算し、現在地を地図上でより正確に表示する。

■最新の道路情報を基にした渋滞予測機能も搭載

VICS WIDEチューナーを内蔵するG1500Vは、交通状況の変化に合わせて渋滞を避けたルートを自動で選択する「スイテルート案内」機能を搭載し、快適なドライブをサポートする。

交通状況に合わせて渋滞を避けた新ルートを提案する「スイテルート案内」機能

この機能は、従来VICSが提供してきた「感知器から収集した道路交通情報」に加えて「関東エリアの1都6県の道路を走るクルマからの情報」も収集することで、最新の渋滞・規制情報を基に最適なルートを自動で選択するもの。渋滞回避レベルは高・中・低の3段階で調整でき、ユーザーに合わせたカスタムが可能だ。

ポータブルカーナビながらAV一体型ナビゲーションに引けを取らない機能性を持つゴリラは、地図の見やすさ・使いやすさを追求し続け、今後もより一層シェアを拡大しそうだ。

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