三菱ふそう「スーパーグレート」の新型モデルを発表、運転自動化レベル2の高度運転支援機能搭載

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三菱ふそうトラック・バス(以下、MFTBC)は6月4日、商用車国内初の先進運転支援システムを搭載した大型トラック「スーパーグレート」の新型モデルを発表した。なお、全国の三菱ふそう販売会社及び三菱ふそう地域販売部門にて6月より順次販売を開始する。

 

 

新型「スーパーグレート」は、緊急時に車両を減速して同一車線内で停止させる商用車国内初となる車線内停止方式のドライバー異常時対応システム「エマージェンシー・ストップ・アシスト」を追加したほか、2019年に国内商用車メーカーとして初めて搭載した運転自動化レベル2の高度運転支援機能をさらに進化させた「アクティブ・ドライブ・アシスト2」を新たに搭載した。「アクティブ・ドライブ・アシスト2」は、追従型クルーズコントロールにステアリング制御による車線維持アシスト機能を加えた高度運転支援機能で、新型モデルに新規搭載した「エマージェンシー・ストップ・アシスト」では、「アクティブ・ドライブ・アシスト2」の作動中にドライバーが体調急変などで運転操作が出来なくなった場合に、ハンドル操作を感知するハンズオン検知システムを通じてドライバーの異常を検知し、約60秒間ハンドル操作が検知されない場合にモニター表示と音で警告を行い、同一車線内で車両を減速して緊急停止する。

 

また、被害軽減ブレーキ機能を新たに追加することで、左折時の巻き込み防止を強化した商用車国内初の先進運転支援システム「アクティブ・サイドガード・アシスト1.0」も新規搭載した。「アクティブ・サイドガード・アシスト1.0」は、ドライバーの死角になりやすい車両左側の対象物をレーダーで検出すると運転手にランプで警告し、さらに左方向にハンドル操作やウィンカーを出すと警報音で警告する安全装置。今回の新型モデルでは、ランプと警報音での注意喚起にくわえて、レーダーが車両左側で並走して動く対象物を検知し、走行を続けると衝突の危険があるとシステムが判断した場合に、車両の走行速度が時速20km以下の領域で被害軽減ブレーキを作動して車両を緊急停止することで衝突時の被害軽減を図るシステムを新たに搭載した。

 

さらに各種法規にも対応し、強化された法規に適合した突入事故防止のための突入防止装置(Rear Underrun Protection:RUP)、後写鏡(ルームミラー)装着時の法規適合に対応して衝撃緩和構造を備えたルームミラーを採用したほか、法規施行に先行して、明るい時間帯でも車両の被視認性を高めるデイタイムランニングライト、夕暮れ時のヘッドランプの点灯忘れを回避できるオートライト、そして燃料漏れ防止基準に対応した燃料タンクを搭載した。加えて、助手席に座る人がシートベルトを締めていない場合にも、インジケーターにて警報することで注意を促す助手席シートベルトリマインダーも採用している。

 

新型スーパーグレートに新規搭載した「アクティブ・ドライブ・アシスト2」は、ダイムラーグループのメルセデス・ベンツブランドの大型トラック「アクトロス」でも、同機能を搭載した新型モデルの発売が6月に予定されている。MFTBCは、日本、欧州と米国を拠点とするダイムラーのグローバルネットワークを通じて、商用車の自動化技術の開発を進めており、親会社のダイムラートラック社では自動運転技術開発を行う米ウェイモおよびダイムラートラック子会社の米TORC Roboticsとの提携を通じて、SAE(米自動車技術会)が定めるレベル4の自動運転トラック開発の実現に向けて取り組みを進めている。

 

【新型「スーパーグレート」の先進安全運転支援機能】

①アクティブ・ドライブ・アシスト2 (Active Drive Assist 2)※商用車国内初・新規搭載

  1. レーンキープ機能
  2. ハンズオン検知システム
  3. 車線逸脱防止機能
  4. 「エマージェンシー・ストップ・アシスト」(Emergency Stop Assist: ESA) ※商用車国内初・新規搭載

②「アクティブ・サイドガード・アシスト1.0 (Active Sideguard Assist®1.0)」>※商用車国内初・新規搭載

③アクティブ・ブレーキ・アシスト5(Active Brake Assist5: ABA®5)

④インテリジェント・ヘッドライト・コントロール(Intelligent Headlight Control: IHC)

⑤トラフィック・サイン・レコグニション(Traffic Sign Recognition: TSR)

⑥トラックコネクト(Truckonnect®)

 

【車両スペック及び東京地区販売価格(消費税込)】

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