三菱自動車は5月27日、「eK」「eK スペース」、日産「デイズ」「ルークス」の原動機(エンジンECU)に不具合があるとして30万2,097台のリコールを国土交通省に届け出た。対象となる製作期間は平成31年3月13日~令和3年3月19日。
不具合の部位は原動機(エンジンECU)で、エンジン制御装置(ECU)において、制御プログラムが不適切なため、幾つかの条件が重なったシーンでエンジンからブレーキ倍力装置への負圧供給が遅れる場合がある。そのため、最悪の場合、強い制動力が必要な場合に、通常より大きなブレーキ踏力が必要となり、想定よりも制動停止距離が長くなるおそれがある。改善措置は、エンジンECUの制御プログラムを対策仕様に書き替える。
不具合の件数は39件、物損事故1件が発生している。
また「eK スペース」/日産「ルークス」では、電気装置(リチウムイオンバッテリーアースボルト)に不具合があるとして2万3,255台のリコールも国土交通省に届け出た。対象となる製作期間は令和2年3月2日~令和2年5月25日。
不具合の部位は電気装置(リチウムイオンバッテリーアースボルト)で、リチウムイオンバッテリーのアースボルトにおいて、車体への取り付けが不適切なため、アース不良となるものがある。そのため、そのままの状態で使用を続けるとアイドリングストップ後再始動不能またはエンジン停止不能となり、最悪の場合、車両火災に至るおそれがある。改善措置は、車体側取り付け部を点検の上、新品アースボルトを取り付ける。
不具合の件数は223件、火災事故3件が発生している。